兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

4日続伸 263ドル高、ハイテク、金融主導で
【市況】4日続伸 263ドル高、ハイテク、金融主導で

23日のNYダウ工業株30種平均は4日続伸した。前日比263ドル71セント(0.68%)高の3万8503ドル69セントと2週間ぶりの高値で終えた。

イランとイスラエルの対立を巡る中東情勢の懸念後退を受け、リスク選好の動きが強まった前日の流れを引き継ぎ、取引序盤からダウは買いが先行した。
ダウ平均の上げ幅は一時300ドルを超えた。
決算シーズンが本格化する中、好決算への期待感も浮上。先週売り込まれたハイテク株だけでなく、ゴールドマン・サックスなど金融株も買われ、ダウは終日堅調な値動きを維持した。
景気敏感株や消費関連の一角に値ごろ感を意識した買いが入った。
 
ダウ平均の構成銘柄ではないが、朝方に四半期決算を発表したゼネラル・モーターズと航空機エンジンのGEエアロスペースが上昇。投資家の買い安心感につながった面もある。
 
S&Pグローバルが発表した4月の購買担当者景気指数(PMI)の速報値は、製造業とサービス業がどちらも市場予想に届かなかった。市場では米国のインフレ懸念を高めるほどの内容ではなかったとの受け止めが広がった。米債券市場では長期金利の上昇が一服し、株式の相対的な割高感が薄れたとみた買いが入った。
 
ダウ平均の構成銘柄では、アメリカン・エキスプレスとウォルト・ディズニーが上昇。ゴールドマン・サックスとキャタピラーが買われたほか、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムといったハイテク株が高かった。半面、ウォルマートとユナイテッドヘルス・グループ、ボーイングは下落した。
 
ナスダック総合株価指数は続伸し、前日比245.335ポイント(1.58%)高の1万5696.640で終えた。エヌビディアやマイクロン・テクノロジーといった半導体関連株が上昇。メタプラットフォームズも買われた。
 


【シカゴ日本株先物概況】
 
23日のシカゴ日経平均先物は上昇した。6月物は前日比190円高の3万7915円で終えた。中東の地政学リスクに対する過度な警戒の後退し、同日の日米株式相場が上昇した。
シカゴ市場の日経平均先物にも買いが優勢となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
37915 ( +365 )

シカゴ日経225先物 (ドル建て)
37945 ( +395 )
 
( )は大阪取引所終値比





【欧州株式市場】
 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 8044.81(+20.94)
 
23日のFTSE100種総合株価指数は5日続伸し、連日で最高値を更新した。終値は前日比20.94ポイント(0.26%)高の8044.81だった。米株式市場で主要な3指数が前日の上昇に続いて23日も上昇していることなどを受け、投資家心理が強気に傾いた。

FTSEの構成銘柄では、通期業績予想を上方修正した食品・小売り大手アソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズが8.98%高と急伸。オンライン食品販売大手オカド・グループが5.41%高、小売り大手JDスポーツ・ファッションが3.76%高で続いた。

一方、段ボール大手スマーフィット・カッパは2.37%安、鉱業大手アングロ・アメリカンは2.27%安、産銅大手アントファガスタは2.09%安だった。

 
 
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 18137.65(+276.85)
 
23日のドイツ株価指数(DAX)は続伸し、前日比276.85ポイント(1.55%)高の1万8137.65で終えた。前日の米株高やドイツにおける企業景況感の改善を映す指標などが、投資家心理を明るくした。

個別では、医療機器のザルトリウスが6.77%高、22日公表した2024年1〜3月期決算で売上高が順調に伸びた業務用ソフトウエア大手SAPが5.27%高、医薬大手メルクが4.03%高と買われた半面、日用品大手ヘンケルは2.65%安、香料大手シムライズは0.74%安、電力大手RWEは0.44%安となった。

 

 

■フランス・パリ株価指数
CAC40 8105.78(+65.42)

フランスCAC40種指数は0.81%高だった。中東情勢の先行き懸念が和らいだことも引き続き支援材料だった。