兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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堅調展開か

堅調展開か
 
Market Data
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【日経平均】
38236円07銭(▲37円98銭=0.10%)
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【TOPIX】
2728.53(▲0.87=0.03%)
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【グロース250】
642.96(▲3.29=0.51%)
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【プライム売買高】14億9274万株(▲1億3027万株)
【売買代金】4兆2061億円(▲5030億円)
【値上がり銘柄数】645(前日:439)
【値下がり銘柄数】936(前日:1160)
【新高値銘柄数】59(前日:74)
【新安値銘柄数】40(前日:38)
【25日騰落レシオ】93.83(前日:99.21)
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昨日の米国市場はFRB議長の会見を受けてダウ平均は反発した。注目されたFOMCでは6回連続で政策金利を据え置いた。議長は会見で「物価沈静に時間はかかっているものの、政策金利の変更が利上げになる可能性は低い」と発言したことで、利上げリスクを意識していた向きには安心感を呼んだようだ。この日発表された雇用関連指標が落ち着いていたこともプラスに。一方、ナスダック指数、S&P500種指数ともに下落しておりFOMC通過によるアク抜け感は乏しいだろう。
 
 
今週は堅調となった。月曜と金曜が休場で立ち合いは3日間。
休場の間の米国株が強かったことから、日経平均は3連休明けの4月30日に400円を超える大幅上昇。29日に為替介入が意識されるレベルでドル円が派手に動いたが、これにより為替の投機的な売買が抑制されるとの見方が強まったことも株買いを後押しした。FOMCの結果発表を前に米国株が警戒売りに押されたことから、5月1日は3桁の下落。2日は米国株の失速や不安定なドル円の動きを警戒して大幅安スタートとなったが、FOMCを通過して米長期金利が低下したことから押し目では買いが入り、小幅安で終えた。
 
日経平均は1勝2敗も、4月29日の大幅高が貢献して週間ではプラス。週間では約301円上昇した。週初の発射台が高かったことから、週足では十字に近いながらも陰線を形成した。
 
 
来週は堅調展開か。月曜が休場で立ち合いは4日。国内は決算発表が目白押し。トヨタ、任天堂、川崎汽船など注目度の高い企業の発表が多い。
米国では決算発表が終盤戦に入り、長期金利を刺激しそうな指標の発表は少ない。FOMCを通過したことで、日本株は良くも悪くも外部環境には鈍感となり、個別物色の活況が続くだろう。日経平均は4月中旬以降戻り基調が続いており、TOPIXは今週に入って25日線を上回った。下振れに対する警戒が和らぐ中、下げづらく上げやすい地合いが続くと予想する。
 
国内ではこの連休中に短期筋による為替の急変動への不安感がある半面、政府・日銀による為替介入への期待もある。これ以上の円安が進まないとの見方が大勢を占めれば、海外投資家からの買いが復活する可能性あるとの声も聞かれる。一方、3日の米雇用統計については、再び賃金インフレが高まるのか、それともインフレが沈静化に向かうのか確認したいところだろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
 
40056.14  ボリンジャー:+1σ(13週)
39759.91  ボリンジャー:+1σ(25日)
39667.71  均衡表雲上限(日足)
39197.64  ボリンジャー:+1σ(26週)
38910.41  均衡表転換線(週足)
38907.96  13週移動平均線
38856.21  均衡表基準線(日足)
38832.34  25日移動平均線
38308.83  75日移動平均線
 
38236.07  ★日経平均株価2日終値
 
38156.52  6日移動平均線
37968.66  均衡表雲下限(日足)
37904.77  ボリンジャー:-1σ(25日)
37759.77  ボリンジャー:-1σ(13週)
37670.62  均衡表転換線(日足)
36977.20  ボリンジャー:-2σ(25日)
36611.58  ボリンジャー:-2σ(13週)
36568.55  均衡表基準線(週足)
36452.01  26週移動平均線
36049.63  ボリンジャー:-3σ(25日)
35463.39  ボリンジャー:-3σ(13週)
34713.74  200日移動平均線
 

終値は節目の38000円台をキープした。一方、ザラ場高値と安値はともに前日水準から切り下がった。5日線移動平均線が再び下向きに転じたほか、一目均衡表では株価が一時雲下限を下回る場面があり、潜在的な下押しリスクが残っていることを意識させた。週足では終値の13週線割れが3週続いており、日経平均はスピード調整局面を脱していないとみられる。