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早くも神経質、英ポンド円。
【為替】早くも神経質、英ポンド円。
[概況]

9日の外国為替市場、英ポンド円が急伸している。東京時間中は142.60円〜142.70円で狭いレンジの取引だったが、欧州時間に入ると短時間のうちに高値143.10円まで買い進められる動きだ。英ポンド円が買われる材料は特段出ていないため、12日の英国の総選挙を前に早くも英ポンド相場は神経質になっているのだろうか。
 
さて、今週の英ポンド円は本日の値動きからわかる通り、総選挙一色の相場付きとなりそうである。最新の世論調査では与党・保守党の支持率が最大野党の労働党を引き離しているが、仮に保守党が勝利した場合、英ポンド円は上昇する可能性が高い。というのも、現英政権とEUの間では離脱協定案の合意が至っており、後は英議会の承認を残すだけだからだ。
 
つまり、与党・保守党の勝利で合意なき離脱が回避できる可能性が高まるというわけである。となると総選挙のポイントは、議会の承認が得られる過半数にどれだけ保守党が議席を獲得できるかに絞ることが出来そうだ。何れにせよ、選挙日である12/12前後の英ポンド相場は、大きな値動きが予想されるため、十分注意したい。


[提供:カネツFX証券株式会社]