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軟調、景気敏感株に利益確定売り
東京株式(前引け)=軟調、景気敏感株に利益確定売り
 
12日の日経平均株価は反落し、午前の終値は前週末比151円35銭安の2万9616円71銭だった。
きょう前場の東京株式市場は寄り付きこそ日経平均が高く始まったものの、その後は値を消し、前場終盤から下げ幅を広げる展開を強いられた。
業種別では海運や非鉄など景気敏感株セクターに利益確定売り圧力が強まった。
また、前週末に今期の大幅増益見通しを発表したものの市場予想並みだった安川電、今期の黒字見通し幅が市場予想に届かなかったイオンがそろって下落したのも相場全体の地合いを冷やした。
 
日経平均は4月に入り、総じて2万9000円台後半を中心としたレンジ内での取引が続いており、3万円が近づく場面では上値の重さが目立っている。
 
市場では「今後本格化する米国や日本の決算発表の内容を見極めたい」との声が多く、積極的に買い進む雰囲気が乏しくなっている。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆488億円、売買高は4億9894万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は953と、全体の約4割強だった。値上がりは1114、変わらずは116銘柄だった。
 
 
個別では、ファーストリテイリング、東エレク、信越化、エムスリー、レーザーテックが下げた。ソニーグループが冴えず、日本郵船も値を下げた。
半面、ソフトバンクグループ、資生堂、トヨタ、クボタは上げた。英投資ファンドから買収提案を受けている東芝は大幅高となった。わらべや日洋ホールディングスが急騰、イワキも大きく値を飛ばした。グッドコムアセットも大幅高だった。
 
 
東証2部株価指数は前週末比12.42ポイント安の7526.06ポイントと反落した。
出来高は1億2089万株。値上がり銘柄数は178、値下がり銘柄数は202となった。
 
個別では、石井食品、ケー・エフ・シー、ウェルス・マネジメント、西川ゴム工業、アサヒ衛陶など9銘柄が年初来安値を更新。リード、アドテック プラズマ テクノロジー、ジュンテンドー、表示灯、光陽社下が売られた。
 
一方、バイク王&カンパニー、Abalance、川上塗料、京進、エス・ディー・エス バイオテックなど16銘柄が年初来高値を更新。ウイルコホールディングス、PALTEK、カワセコンピュータサプライ、松尾電機、アマテイが買われた。