もみ合い展開か

もみ合い展開か

 
19日の日経平均株価は3日ぶりに大幅反発。終値は前週末比260円高の2万3671円だった。前週末の米経済指標の強さや米株高を受けて序盤から200円近い上昇。その後も売り方の買い戻しや小口買いが継続して上げ幅を拡大した。前回高値（10月9日）の2万3700円台に入ったところで上値がつかえたがそのまま高値水準を維持。2月12日以来の高値で取引を終えている。きょうは買いが入っても2万3500円台を回復する程度かとみていたが、かなり強い上げとなった。
ただ、米大統領選まであと約2週間となったため、選挙までは日々の値幅が大きくなるかもしれない。週末にかけては、先週のようにリスク回避の動きが強く出てくることもありそう。個別でも、出前館が象徴的であったが、金曜に急伸した銘柄の多くがきょうは大きく売られている。
 
あす20日の日経平均株価はもみ合い展開か。
米民主党のペロシ下院議長は現地18日、追加経済対策について11月3日の米大統領選までの可決を望んでいるとした上で、それを実現するには48時間内に合意をまとめる必要があると伝わった。協議進展への期待感が、日本時間19日の時間外取引の米株指数先物や日本株の上昇につながった。ただ、「ニュースは前向きな内容だが、その一方で再び交渉決裂という失望リスクもある」との見方も出ており、その行方を注視する必要があるだろう。
 
米大統領選や日米企業決算を見極めたいとの空気もあり、積極的な売買は期待しにくい面もある。欧米では新型コロナウイルスの感染が再び拡大しており、状況が一段と悪化すれば、改めて重しとして意識されることにもなろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(19日現在)
 
24640.37　　ボリンジャー:＋3σ(13週)
24636.45　　ボリンジャー:＋2σ(26週)
24120.26　　ボリンジャー:＋2σ(13週)
23940.03　　ボリンジャー:＋3σ(25日)
23766.39　　ボリンジャー:＋2σ(25日)
 
23671.13　　★日経平均株価19日終値
 
23600.15　　ボリンジャー:＋1σ(13週)
23592.74　　ボリンジャー:＋1σ(25日)
23562.70　　6日移動平均線
23517.22　　ボリンジャー:＋1σ(26週)
23499.02　　均衡表転換線(日足)
23465.53 　　新値三本足陰転値
23419.09　　25日移動平均線
23338.50　　均衡表基準線(日足)
23245.45　　ボリンジャー:-1σ(25日)
23160.19　　均衡表転換線(週足)
23080.03　　13週移動平均線
23071.80　　ボリンジャー:-2σ(25日)
23061.09　　均衡表雲上限(日足)
22994.69　　75日移動平均線
22898.15　　ボリンジャー:-3σ(25日)
 
 
ローソク足は下ヒゲのない陽の寄り付き坊主を示現して投資家の強気を窺わせた。
先週末まで上値抵抗線だった5日線が下向きから上向きに転換したほか、一目均衡表で9日を起点に先週末まで横ばいだった基準線も上向いて上昇圧力の強まりを示唆している。
ボリンジャーバンド（25日線）では終値が+2σ直下の好位置に上昇し、もみ合い上放れに向けた態勢が整いつつある。