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108円安と下落、利益確定売り
東京株式(前引け)=108円安と下落、利益確定売り

2日午前の日経平均株価は反落し、午前の終値は前日比108円75銭安の2万9554円75銭だった。
朝方は前日の欧米株が軒並み高かったことを受け、広範囲にリスクを取る動きが優勢だったが、寄り後は上値の重さが意識され、先物を絡めた売りで次第に水準を切り下げる展開を強いられた。前場終盤に日経平均はマイナス圏に沈んだ。
日経平均の下げ幅は一時130円を超えた。前日に大幅高となり朝方も一時300円超上昇し心理的節目の3万円に接近したことで高値警戒感が強まった。
米株価指数先物が冴えない動きとなっていることや外国為替市場で円安が一服していることも買いを鈍らせた。値がさのハイテク株を中心に利益確定売りが出て、指数を押し下げた。
 
業種別では海運、空運、鉱業などの下げが目立つ。「足元で上昇した銘柄に利益確定売りが出た。先高観は崩れていないが、目先は日経平均が3万円に接近すると売りが出やすい展開が続きそうだ」とみていた。
市場では「乱高下相場を歓迎する一部の短期売買筋を除けば、大方の投資家にとって手を出しにくい」との指摘があった。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2574億円、売買高は6億6826万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1587と、全体の約7割を占めた。値上がりは533、変わらずは74だった。
 
 
業種別株価指数(全33業種)は電気機器、銀行業、空運業などが下落し、医薬品、精密機器、その他金融業は上昇した。
 
個別では、ソニーの売り物が厚く、ファストリ、リクルート、NTTデータが安い。みずほFGが下落し、三菱UFJ、東京海上も値下がり日立、任天堂、ZHD、JAL、商船三井、国際石開帝石も下落した。
一方、マネックスGは大幅高。ソフトバンクGが小幅に値上がりした。テルモ、TDK、ネクソンなどは上昇した。
 
東証2部株価指数は前日比7.13ポイント高の7378.02ポイントと続伸した。
出来高1億2614万株。値上がり銘柄数は162、値下がり銘柄数は217となった。
 
個別ではビットワングループ、フレンドリーがストップ高。ユニバンスは一時ストップ高と値を飛ばした。ギグワークス、ヒラキ、堺商事など4銘柄は昨年来高値を更新。リミックスポイント、NCS&A、ダイハツディーゼル、田岡化学工業、ヒラノテクシードが買われた。
 
 一方、相模ゴム工業が昨年来安値を更新。ラピーヌ、加地テック、東亜石油、那須電機鉄工、フュートレックが売られた。