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米ドル円、CPI受け一旦上昇も徐々に失速
【為替】米ドル円、CPI受け一旦上昇も徐々に失速
[概況]


10日、欧米時間の外国為替市場において、米ドル円は米インフレ指標の高進を受け一旦上昇も徐々に失速。109円台半ばを中心とする上下動となった。この日米労働省が発表した5月の消費者物価指数(CPI)は、前年比5.0%(予想:4.7%、前回4.2%)、コア指数が3.8%(予想:3.5%、前回3.0%)と、ともに予想と前回を上回る伸びを示す結果に。

FRBの金融政策の正常化に向けた動きへの追い風となる内容に米ドル円は上昇し、発表後の早い段階で109.800をつける場面がみられた。
しかし、米債券市場では金利上昇の動きがみられず、むしろ10年債利回りが1.5%を割り込むなど低下を示したことからドルの地合いも引緩みに転じ、米ドル円は109円台前半に値を沈める展開を余儀なくされた。米債券市場では引き続き積みあがったショートポジションを巻き戻す動きから債券相場が上昇(金利は低下)しやすい環境にあるようだ。

テクニカル面で米ドル円は、実線が一目均衡表の基準線の上に位置する状況が続いている。同線をしっかりとサポートにできるか注目したい。


[提供:AIゴールド証券株式会社]