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米雇用回復の鈍さを嫌気
【為替】米雇用回復の鈍さを嫌気
[概況]

7日、欧米時間の外国為替市場では、引き続き狭いレンジでの推移となる中、ドルが軟調に推移。米ドル円は109円台半ばから109円台前半へ値位置の切り下げての取引となった。前週末の米雇用統計が期待ほどの回復をみせなかったことが尾を引き、米債券市場では軒並み買い優勢傾向を示す展開に。米10年債の利回りが1.58%台から1.56%台へ低下するのを眺め、米ドル円は一時109.180まで下落する場面がみられた。市場では、2ヵ月連続で雇用情勢の回復が今一つだったことでFRBが緩和姿勢を長期化させるとの見方が広がっており、米ドル円の先安観も意識される状況のようだ。
 
テクニカル面では、足元の相場下落により実線が一目均衡表の基準線(6/8現在109.337)および転換線(6/8現在109.380)を捉える状況にある。仮に両線を下抜いた場合は、直下に雲上限(6/8現在108.702)が控え大崩れは想定しにくいものの、地合いの悪化が確実に意識される点には留意したい。


[提供:AIゴールド証券株式会社]