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米中貿易摩擦もあるが、今週もドルは底堅い展開を予想
【為替】米中貿易摩擦もあるが、今週もドルは底堅い展開を予想
[概況]

先週末15日に発表された米経済指標はマチマチだったが、米政府が中国に対する追加制裁関税の実施を承認したとの報道に貿易摩擦に対する警戒感が高まってNY株式市場は3市場とも下落した。
 
一方為替市場では日銀が消費者物価に対する現状認識を下方修正した事などにドルは一時111円近くまで上昇し、最後は小幅安(-5銭)だったものの110円台後半を維持して引け、ユーロは反発(+35.5銭)するなど、マチマチな動きとなった。
 
米国の制裁関税に対し、中国も同じ規模の報復関税を課すと発表するなど、米中貿易摩擦はこれからという感じだが、FOMC(12〜13日)では利上げ見通しがこれまでの年3回から4回に引き上げられるなど、FRBのタカ派的な姿勢や日銀との金融政策の違いを考えれば、ドルの下値は買われ易いと見ている。
 
今週の米国は19日(火)5月住宅着工・許可件数、20日(水)MBA住宅ローン申請件数、第1四半期経常収支、5月中古住宅販売件数、21日(木)新規失業保険申請件数、6月フィラデルフィア連銀景況指数、4月住宅価格指数、5月景気先行指数などが発表予定となっているが、米経済は好調を続けており、貿易摩擦の影響は株式市場には大きいと思うが、FOMCとECB理事会、日銀金融性策決定会合の結果の違いを考えればドル高の流れは続いていると考える。
 


[提供:カネツFX証券株式会社]