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マザーズ市場展望
マザーズ市場展望
 
今週のマザーズ指数は1100ポイント台前半で一進一退の展開となった。動向が注目される米ハイテク株は3連休明けも利益確定売りに押される場面が多かった。
マザーズでも積極的な買いは手控えられ、1日当たりの売買代金は1000億円台後半の水準まで減少した。
ただ、パニック的な売りが市場全体に広がることもなく、マザーズ指数は1100ポイント近辺に位置する25日移動平均線を割り込むことなく推移した。
過熱感のあった直近IPO銘柄などが売られる一方、経済活動の再開や政策の追い風に期待した物色が散見された。
なお、週間の騰落率は、日経平均が+0.9%であったのに対して、マザーズ指数は-0.4%、日経ジャスダック平均は+0.2%だった。
 
来週の、マザーズ指数は底堅く推移するだろう。米ハイテク株の動向睨みで神経質な相場展開が続きそうだが、ここまでの上昇ピッチが急だっただけに「健全な調整」と受け止める向きが多いようだ。また、足元の株式市場では経済活動再開への期待が物色の手掛かりとなっているが、移動量の増加とともに新型コロナ感染者も増える状況から抜け出した国は多くない。「ウィズコロナ」を意識した新興株物色は根強く続くと考える。