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来週は堅調展開か。

来週は堅調展開か。
今週は、堅調となった。
前週の大幅安の反動で、押し目買いが優勢の展開となった。
アジア株にも持ち直しの動きが見られる中、為替市場では円安が急速に進行し、日本株の戻りを後押しした。
トランプ政権が2000億ドル相当の対中制裁関税リストを公表したことで、警戒売りに押される場面もあったが、前週に大きく調整していたこともあり、ネガティブな反応は一時的だった。
米ナスダック総合の高値更新や、さらなる円安進行を追い風に、週末にかけては一段高となった。日経平均は週間では約809円の上昇となり、週足では4週ぶりに陽線を形成した。
 
12日の日経平均は大幅反発。
上向きの5日線に支えられ、一時75日線近くまで上昇した。
ボリンジャーバンドでは、日々線が中心線のやや下で取引を終えており、こちらも相場の中立圏復帰を確認する形状となっている。
 
日経平均にとっては1ドル=112円台後半まで進んだ円安も追い風となっており、ダブルトップ形成で通常2〜3カ月かかる調整はもう終わった可能性が出ている。
出来高がまだ少ない上にトピックスのチャートの形も弱いので持続性には多少疑問はあるが、とりあえず7月相場は上値2万3000円が再び視野に入ったと考えいいだろう。
円相場も1ドル=114円台を目指す流れもあると考えられる。
 
 
さて、来週は堅調展開か。
東京株式市場は4日立ち会い。2月決算銘柄などの業績発表が一巡し、国内は材料難となる一方、米国では決算発表が本格化する。
そのため、米国市場の影響を大きく受ける地合いになると予想する。
米国も足元の経済指標などは良好で、決算発表はファンダメンタルズの良さを改めて確認するイベントになる可能性が高い。
通商問題は引き続き警戒材料とはなる。
ただし、今週大幅高となったことで地合いの改善が見込まれることから、ある程度の株価変動は許容しつつ、基本的には上を試す展開を予想する。
 
1月23日高値(2万4129円)に対する制度信用取引の6カ月期日が迫り、需給面での重しとして意識される。
 
インデックス主導のため、中小型については勢いが鈍る銘柄が多く散見されている。
個人の需給動向は悪化傾向であるが、今後、日経平均の1月高値期日が通過してくるため、個人主体の材料株物色なども復活してくるかが注目されてきそうだ。需給改善を意識した押し目拾いのスタンスとなろう。
 
 
上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
 
23510.90  ボリンジャー:+3σ(25日)
23380.54  ボリンジャー:+3σ(13週)
23115.35  ボリンジャー:+2σ(25日)
23078.48  ボリンジャー:+2σ(13週)
22961.07  ボリンジャー:+1σ(26週)
22776.43  ボリンジャー:+1σ(13週)
22719.80  ボリンジャー:+1σ(25日)
 
22597.35  ★日経平均株価13日終値
 
22474.38  13週移動平均線
22448.17  均衡表雲上限(日足)
22381.89  均衡表雲上限(週足)
22324.25  25日移動平均線
22256.67  均衡表転換線(週足)
22251.31  75日移動平均線
22238.42  均衡表基準線(週足)
22237.26  均衡表基準線(日足)
22216.26  26週移動平均線
22202.65  200日移動平均線
22172.33  ボリンジャー:-1σ(13週)
22125.79  6日移動平均線
22077.91  均衡表転換線(日足)
21928.70  ボリンジャー:-1σ(25日)