堅調展開か

堅調展開か

16日の日経平均株価は、前日比95円29銭安の3万3424円41銭と4日ぶりに反落して取引を終了。前場には280円を超える下げをみせる場面もあったが、取引終了にかけて下げ幅を縮小する格好となった。
 
安値（3万3233円）からも200円近く水準を切り上げている。米国の長期金利が上昇する中で年初来高値（3万3753円33銭、7/3）を更新するハードルは高く、中途半端に上昇して伸び悩むくらいなら、下げて過熱感を削いだ方があすの上昇に期待が持てるだろう。
 
東京証券取引所が引け後に発表した、11月第2週（6−10日）の投資部門別の売買状況（現物株）によると、金額ベースで海外投資家は783億円の買い越しで、3週連続で買い越し。個人投資家は2545億円の売り越しで、2週連続で売り越しとなった。
 
 
17日の日経平均株価は、手がかり材料には乏しいものの、16日に下げ渋る動きをみせたことから、しっかりした展開が続きそうだ。
9月15日に付けた直近高値の3万3533円や、7月3日の年初来高値3万3753円を意識する展開が継続するとみられる。
 
市場では「主力企業の決算が好調だったことから、日経平均株価のPER（株価収益率）は15倍を割り込んでおり、割高感は乏しい」との声が聞かれた。ただ、週末要因から手じまい売りに押される場面も想定される。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(16日現在)
 
34553.60　　ボリンジャー:＋3σ(13週)
34520.64　　ボリンジャー:＋3σ(26週)
34330.11　　ボリンジャー:＋3σ(25日)
33764.81　　ボリンジャー:＋2σ(26週)
33759.81　　ボリンジャー:＋2σ(13週)
33524.89　　ボリンジャー:＋2σ(25日)
 
33424.41　　★日経平均株価16日終値
 
33008.97　　ボリンジャー:＋1σ(26週)
32966.02　　ボリンジャー:＋1σ(13週)
32906.62　　6日移動平均線
32831.74　　均衡表転換線(日足)
32719.67　　ボリンジャー:＋1σ(25日)
32253.14　　26週移動平均線
32172.23　　13週移動平均線
32166.75　　75日移動平均線
32130.28　　均衡表基準線(週足)
32076.21　　均衡表基準線(日足)
32060.99　　均衡表雲上限(日足)
32050.90　　均衡表転換線(週足)
31936.51 　　新値三本足陰転値
31914.45　　25日移動平均線
 
 
高値と安値は前日から切り上がり、株価下方を走る5日移動平均線は上向きをキープ。ローソク足は寄り引け接近の小陽線の胴体部分から上下にヒゲを伸ばす十字足を示現しており、足元の株価水準での売り買い拮抗状態を窺わせた。25日線との乖離率は4.73％（昨日5.23％）と過熱ラインの5％を下回っており、利益確定売り圧力の後退が推察される。