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31円安と小幅続落、円高など嫌気
東京株式(前引け)=31円安と小幅続落、円高など嫌気
14日午前の日経平均株価は小幅に続落した。午前の終値は前日比31円31銭安の2万2726円76銭だった。
前場は、前日の米国株市場でNYダウが連日最高値を更新するなど高かったものの、為替市場でドルが買われ、円高に傾いたことが嫌気された。
外国為替市場で円相場が1ドル=112円台前半まで上昇する場面があった。円の強含みで、輸出関連銘柄が買い手控えられたことも響いた。
13日までの米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会(FRB)が追加利上げを決めたものの、13日の米市場で長期金利は低下した。前日まで上昇していた金融株に売りが出て指数の上値を抑えた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小幅に続落した。
 
中国国家統計局が14日発表した1〜11月の固定資産投資は前年同期比7.2%増だった。市場の事前予想通りだったものの、1〜10月よりも増加率が縮小し、株価の上値を抑えた。
 
半面、低金利の長期化で恩恵を受けるとの思惑から、これまで売られていたハイテク株には押し目買いが入った。年明けの上昇を見越して、個人投資家は小型株を買う動きも見られた。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2033億円だった。売買高は8億0472万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は720と全体の約35%を占めた。値上がりは1229、変わらずは101だった。
 
個別では、任天堂が売られ、三菱UFJが下げた。東京海上やSOMPOも売られた。第4の携帯電話事業者に名乗りを上げたと伝わった楽天は大幅安。ソフトバンクも安い。広島高裁が伊方原子力発電所3号機の運転差し止めを決定し、四国電は続落した。
ソニーも軟調。Hameeが大幅安、前日上場のマツオカコーポレーションも値を下げた。
 
一方、日東電や東エレクは上げた。2020年12月の連結営業利益を今期予想の2.2倍に増やすと伝わった協和キリンも上昇した。トヨタと電気自動車向け電池の開発を発表したパナソニックが買われた。SGホールディングスが高く、くらコーポレーション、旭ダイヤモンド工業が大幅高、モリテック スチール、セレスも買われた。
 
東証2部株価指数は前日比58.20ポイント高の7168.62ポイントと6日続伸した。
値上がり銘柄数は256、値下がり銘柄数は172となった。
 
個別では、第一カッター興業、TTK、アルトナー、福留ハム、北海道コカ・コーラボトリングなど20銘柄が年初来高値を更新。ぷらっとホーム、三社電機製作所、サンコー、イーグランド、アルチザネットワークスが買われた。
 
一方、中央ビルト工業、くろがね工作所、JEUGIAが年初来安値を更新。大興電子通信、JIEC、富士通コンポーネント、大同信号、大盛工業が売られた。