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上値の重い展開か

上値の重い展開か
日経平均の3万9000円近辺では75日線などテクニカル面から見た節目が集まっており、この水準を上抜けるには新たな材料が不可欠との声が多い。また、来週には日米の金融政策決定会合という重要イベントが控えている。このところ、米国の経済指標はインフレの沈静化を示すものやインフレ高進を示すものが入り交じるなどまちまちで、目先は経済指標の一喜一憂する展開が続く可能性が高いと言えよう。
 
本日のECB理事会に関しては、大方の予想通り利下げは実施されるのか、実施された場合に欧州の長期金利は低下するのか、米国の長期金利には何らかの影響が出てくるのか、といった点が注目される。ECBの利下げ自体は織り込みが進んでいる。また、米国はまだ利下げが期待できるような状況ではない。ECBの利下げを受けて欧米の長期金利が低下してリスクオンとなる展開が理想的だが、米国も来週11日〜12日にFOMCが控えているため、どういった動きになるかは蓋を開けてみなければわからない。
 
今週は米国の長期金利が低下傾向にあるだけに、この流れが継続する方が望ましい。このタイミングで米長期金利が上昇してしまうと、米雇用統計や来週のFOMC、日銀会合(13日〜14日)がリスクイベントとして意識されやすくなるため注意したい。
 
 
 
上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
 
40727.97  ボリンジャー:+2σ(13週)
39770.69  ボリンジャー:+1σ(13週)
39759.24  ボリンジャー:+1σ(26週)
39541.14  ボリンジャー:+3σ(25日)
39223.04  ボリンジャー:+2σ(25日)
38997.96  75日移動平均線
38910.41  均衡表雲上限(日足)
38904.94  ボリンジャー:+1σ(25日)
38813.41  13週移動平均線
 
38703.51  ★日経平均株価6日終値
 
38586.84  25日移動平均線
38582.70  6日移動平均線
38527.08  均衡表基準線(日足)
38379.50  均衡表転換線(日足)
38268.74  ボリンジャー:-1σ(25日)
38263.41  均衡表雲下限(日足)
38253.94  均衡表転換線(週足)
37950.64  ボリンジャー:-2σ(25日)
37856.13  ボリンジャー:-1σ(13週)
37632.54  ボリンジャー:-3σ(25日)
37503.39  26週移動平均線
36898.85  ボリンジャー:-2σ(13週)
 
高値と安値もともに前日水準を超え、25日移動平均線を下回らずに推移した。反面、75日線処で上ヒゲの伸びが止まり、ローソク足は陰線で終了して上値の重さを確認する形にもなった。