兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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警戒が必要か

警戒が必要か
 
Market Data
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【日経平均】
38202円37銭(▲632円73銭=1.63%)
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【TOPIX】
2706.43(▲39.79=1.45%)
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【グロース250】
654.89(▲1.42=0.22%)
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【プライム売買高】16億9499万株(△4461万株)
【売買代金】4兆6973億円(△142億円)
【値上がり銘柄数】466(前日:1116)
【値下がり銘柄数】1130(前日:487)
【新高値銘柄数】63(前日:89)
【新安値銘柄数】23(前日:13)
【25日騰落レシオ】93.78(前日:102.46)
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8日の日経平均株価の終値は前日比632円73銭安の3万8202円37銭だった
大型連休明けに広範囲に買い戻されヤレヤレ感が漂ったのも束の間、きょうは前日の上げ幅を帳消しにする大幅安に見舞われ、今の相場の不安定さが浮き彫りとなった。
何よりもベイ長期金利が低下しているのに、外国為替市場ではドル買い・円売り圧力が強まり、今度は円安に振れているにもかかわらず、株式市場ではハイテク株が売り一色となるなど、セオリー無視の流れに警鐘を鳴らす市場関係者もいた。
 
グロース250指数は0.2%安と小幅な下落にとどまり、場中の大半はプラス圏で推移した。
リスクオフとは言いづらく、日経平均やTOPIXが大きく下げた理由がはっきりしない、つかみどころのない1日となった。
 
3月決算の発表は今週がピークとなるが今のところ好決算で勢いよく上値を試していく様子は見られない。今期業績予想が市場の期待ほど行っていないことがあるだろう。日経平均のPERも昨日で17倍となり以前ほど割安感が出なくなっている。
 
日経平均はテクニカル的には25日線(3万8692円、8日時点)の上抜けに失敗し、きょうの下げで5日線(3万8390円)や75日線(3万8382円)を下回った。早々に切り返すことができないと、下向きの25日線が抵抗として強く意識される。ひとまずは切り返して5日線や75日線を上回ってほしいところだろう。一段安となって3万8000円を割り込むようだと、4月19日の取引時間中の安値3万6733円を試しに行く展開も想定される。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(8日現在)
 
39801.53  均衡表雲上限(日足)
39523.47  ボリンジャー:+1σ(25日)
39319.97  ボリンジャー:+1σ(26週)
39008.34  13週移動平均線
38910.41  均衡表転換線(週足)
38715.14  均衡表基準線(日足)
38692.34  25日移動平均線
38382.39  75日移動平均線
38314.67  6日移動平均線
38229.50  均衡表雲下限(日足)
 
38202.37  ★日経平均株価8日終値
 
38130.21  均衡表転換線(日足)
37990.69  ボリンジャー:-1σ(13週)
37861.20  ボリンジャー:-1σ(25日)
37030.07  ボリンジャー:-2σ(25日)
36973.03  ボリンジャー:-2σ(13週)
36668.71  26週移動平均線
36646.57  均衡表基準線(週足)
36198.93  ボリンジャー:-3σ(25日)
35955.38  ボリンジャー:-3σ(13週)
34776.96  200日移動平均線
34017.45  ボリンジャー:-1σ(26週)
32090.59  均衡表雲上限(週足)
 
昨日の599.03円高に対して本日632.73円安と昨日の上げ幅を吐き出し、ローソク足は大陰線で終了。終値は再び25日移動平均線を下回り、下落トレンド継続を示唆した。一目均衡表では終値が雲下限を割り込んだことで三役逆転が完成して売り手優勢の形状となっており、調整圧力の強まりに警戒が必要となろう。