兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

堅調展開か

堅調展開か
 
今週は、大幅高となった。
日経平均は週明けの18日に4桁の上昇。
日銀会合ではマイナス金利解除に加えて、長短金利操作の撤廃や、ETF・REITの買い入れ終了が決まった。ただ、事前に織り込みが進んだことから、19日は結果を確認した後に買いが入り、4万0000円台を回復した。
FOMCでは年3回の利下げ見通しが維持されたことが好感され、20日の米主要3指数がそろって史上最高値を更新。これを受けた休場明けの21日は800円を超える上昇となった。22日には41000円に乗せる場面があり、今週は負けなしの4連騰。
 
日経平均は史上最高値を更新し、TOPIXは昨年来高値を更新して2800pを上回った。日経平均は週間では3週ぶりに反発し、約2180円の上昇。週足では3週ぶりに陽線を形成した。
 
来週は堅調展開か。3月の最終週で、日経平均は木曜28日に配当落ちの影響が大きく出てくる。落ち分は260円程度とみられており、配当や優待に手厚い3月決算銘柄に関しては権利落ち前後で見た目の水準が大きく変わってくる。3月も22日の時点で月間では1700円近く上昇しており、最終週には利益を確定する動きも出てくるだろう。
 
相場全般に大きな影響を及ぼすことはなさそうだが、短期筋の仕掛け的な動きが入りやすいだろう。また、日米の中銀イベントが波乱なく通過したことで、海外投資家による日本株再評価の流れが出てくるのかがポイントだ。日経平均は最高値を更新している一方、東証株価指数(TOPIX)は史上最高値にあと一歩のところまで迫っており、次の視点はTOPIXの最高値更新で、目先はバリュー株優位の展開が想定されよう。
 
その一方で、新年度をにらんでの買いも入りやすい局面。IPOラッシュの週で、大型株の買いづらさが意識された場合でも、新興銘柄の売買は活況となるだろう。
今週、日銀会合とFOMCを消化して大きく上昇したことから、買い意欲は刺激されている。今は恐怖に駆られて売りを出す理由が乏しい。月末、年度末で需給要因も絡んで指数の値動きは荒くなるかもしれないが、上昇日に強く買われることで週間では水準を切り上げると予想する。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
 
44223.68  ボリンジャー:+3σ(13週)
43802.68  ボリンジャー:+3σ(26週)
41891.95  ボリンジャー:+2σ(13週)
41556.39  ボリンジャー:+3σ(25日)
 
40888.43  ★日経平均株価22日終値
 
40804.31  ボリンジャー:+2σ(26週)
40803.74  ボリンジャー:+2σ(25日)
40051.08  ボリンジャー:+1σ(25日)
39827.19  6日移動平均線
39679.57  均衡表転換線(日足)
39560.21  ボリンジャー:+1σ(13週)
39341.11  均衡表基準線(日足)
39298.43  25日移動平均線
38797.51   新値三本足陰転値
38545.77  ボリンジャー:-1σ(25日)
38387.67  均衡表転換線(週足)
37805.95  ボリンジャー:+1σ(26週)
37793.12  ボリンジャー:-2σ(25日)
37228.48  13週移動平均線
37040.47  ボリンジャー:-3σ(25日)
36369.08  均衡表雲上限(日足)
36203.22  75日移動平均線
 
ローソク足は、日足では売り買いほぼ同値の小陰線から上下に短いヒゲを出す「星」を示現して足元での売り買い拮抗状態を窺わせたが、週足では大陽線を描いて強い上値追い圧力を確認する形となった。25日移動平均線との乖離率は4.05%(昨日4.20%)に縮小して過熱ライン5%の下方をキープした。一目均衡表は日足、週足ともに三役好転下の強気形状にあって転換線と基準線が上向きで今週末大引けを迎えており、来週の上値追いトレンド延長を示唆する形となった。