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小幅高、朝安後上昇、円高は重荷
東京株式(前引け)=小幅高、朝安後上昇、円高は重荷
16日午前の日経平均株価は小幅に反発し、前日比32円56銭高の2万3487円45銭で終えた。
朝方は小安くスタートしたが、その後は下値抵抗力を発揮し前日終値を上回る水準で売り物をこなした。前日の米国株市場はハイテク株中心に買われ主要株指数が高かったものの、外国為替市場ではFOMCの結果発表を控え、ドル安・円高方向に振れ、これが買いを手控えさせた。その後は新政権への期待もあって押し目買いが優勢となりプラス圏に切り返した。
 
市場ではハイテク株中心の米ナスダック総合指数が前日の米国市場で上昇したことで、「過熱感が強かった米国株のスピード調整局面が終わったようだ」と受け止められ、押し目買いを誘った。
ソフトバンクグループ(SBG)も大幅高となり、1銘柄で日経平均を50円超押し上げた。
 
午後の新政権発足を控え、金融政策や経済政策の継続への期待感も一定の支えになったようだ。
一方で上値は重く、日経平均は下げる場面も多かった。1ドル=105円台前半の円高・ドル安が自動車など輸出関連銘柄の売り材料となった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆530億円、売買高は5億7689万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1399と、全体の6割超を占めた。値下がりは666銘柄、変わらずは106銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、医薬品、小売業などが上昇し、輸送用機器、銀行業、空運業が下落した。
 
個別では、ソフトバンクGが大量の買いで大幅上昇した。ソフトバンクの押し目買いが厚く、NTTドコモ、KDDIも値上がり。武田、第一三共も上伸した。神戸物産がにぎわい、楽天、ZHDが買われた。
 
半面、トヨタ、ホンダ、日産自や三菱UFJ、三井住友が売られ、みずほFGは小幅安。JR東海、JR東日本が値下がり、シチズンやエプソンも安い。
 
東証2部株式指数は前日比19.49ポイント高の6421.67ポイントと反発した。
出来高9345万株。値上がり銘柄数は213、値下がり銘柄数は154となった。
 
個別では、プレミアムウォーターホールディングス、ダイショー、サトウ食品、ファーマフーズ、ダイトーケミックスなど9銘柄が年初来高値を更新。アウンコンサルティング、アライドテレシスホールディングス、セキド、日本パワーファスニング、アマテイが買われた。
 
一方、グローバルダイニング、鶴弥、アサヒ衛陶、イムラ封筒、日本伸銅が売られた。