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74円安と小幅安、業績悪化銘柄に売り
東京株式(前引け)=74円安と小幅安、業績悪化銘柄に売り

6日午前の日経平均株価は続落し、午前の終値は前日比74円16銭安の2万2440円69銭だった。
取引開始直後は業績不振銘柄などへの売りが先行し、日経平均は下落して始まった。
アジア株が軟調に推移したことも重荷だった。減益見通しや市場予想を下回る業績見通しを発表したホンダやレーザーテックなどの下げが目立った。
企業の決算発表が本格化する中で様子見の投資家も多く、積極的な売り買いは乏しかった。
 
その後は、追加経済対策をめぐる政府と議会の協議進展期待を受けた米株高が改めて評価され、押し目買いが流入。日経平均も、切り返した。ただ、買い戻しは続かなかった。トヨタや任天堂といった主要企業の4〜6月期決算発表を前に、様子見の雰囲気も強かった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9680億円、売買高は5億3082万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1265、値上がりは808、変わらずは93だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は、食料品、不動産業、陸運業などが下落し、上昇は鉱業、石油・石炭製品、保険業など。
 
個別銘柄では、アサヒ、サントリーBF、ユニチャームやキリンHDが売られた。21年6月期の業績見通しが市場予想を下回ったレーザーテクが大幅安。東エレクやアドテスト、ファナックが下げた。菱地所は安く、JR東日本、JR西日本も軟調。ホンダが大幅安で、ファーストリテ、ソニー、任天堂はさえない。
 
一方、4〜6月期が大幅増益だったディーエヌエが急伸した。東京海上、三菱UFJも底堅い。いすゞやオリックス、キーエンス、オリンパスや住友鉱、国際石開帝石、ENEOS 、SOMPOが上昇した。
 
東証2部株価指数は前日比17.51ポイント安の6455.51ポイントと4日ぶり反落した。
出来高1億0154万株。値上がり銘柄数は196、値下がり銘柄数は168となった。
 
個別では、PALTEK、木村工機、伊勢化学工業、図研エルミック、Abalanceは値下がり率上位に売られた。
 
一方、ヒラキが一時ストップ高と値を飛ばした。MCJ、大同信号、ジーエルサイエンスなど4銘柄は年初来高値を更新。コンテック、グローバルダイニング、富士ソフトサービスビューロ、北越メタル、電響社が買われた。