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続伸スタート416円高、米インフレ懸念の後退で
【市況】東京株式(寄り付き)=続伸スタート416円高、米インフレ懸念の後退で
【寄り付き概況】

 
15日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比416円38銭高の3万3112円31銭。
 
前日は注目された10月の米CPIが事前のコンセンサスを下回ったことで欧米株市場が全面高に買われ、米国株市場ではナスダック総合株価指数の上昇率が2%を大きく上回った。米長期金利の急低下を受け、東京株式市場でも東エレクやアドテストなど半導体関連に買いが目立つ。
 
日経平均はフシ目の3万3000円大台を寄り付きで回復した。先物主導の買い戻しで上値を一段と伸ばす可能性があるだろう。
 
米連邦議会下院は14日、予算執行を現行水準のまま2024年1〜2月まで続ける「つなぎ予算案」を可決した。米政府閉鎖の回避に向けて前進したことは、日米株相場を支えるとの見方が多い。

内閣府が15日に発表した2023年7〜9月期の国内総生産(GDP)速報値は物価変動の影響を除いた実質で前期比年率2.1%減だった。マイナス成長は3四半期ぶり。市場では「マイナス成長は想定内」(いちよしアセットマネジメントの秋野充成取締役)との声が聞かれた。

東証株価指数(TOPIX)は続伸している。

個別では、ファストリやソフトバンクグループ(SBG)、リクルートが上げた。一方、電通グループやガイシ、京王は下げた。三菱UFJは前日の決算発表を受けて高く始まった後、下げに転じた。