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NYダウ114ドル高、米中貿易摩擦への懸念後退
【市況】NYダウ114ドル高、米中貿易摩擦への懸念後退

4日のNYダウ工業株30種平均は続伸した。前週末比114ドル75セント(0.4%)高の2万7462ドル11セントで終え、7月15日以来、約3カ月半ぶりに過去最高値を更新した。
 
トランプ米大統領は1日、米中貿易協議「第1段階」の合意文書に署名するための首脳会談候補地の一つとして、中西部アイオワ州を検討していると記者団に述べた。南米チリでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)開催中止で危ぶまれた署名の実現が近いとの見方から、化学大手ダウなど中国関連銘柄を中心に幅広い銘柄に買いが入った。
「中国関連」とされる建機のキャタピラーや工業製品・事務用品のスリーエムが買われた。
 
ブルームバーグ通信は3日、ロス米商務長官が米企業の中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への事実上の禁輸措置について一部の解禁は「間もなくだ」と述べたと伝えた。インテルなど半導体銘柄が買われたことも指数を押し上げ、ダウ平均は上げ幅を一時170ドルまで広げた。
 
買い一巡後は上げ幅を縮める場面もあった。日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などディフェンシブ銘柄には売りが出た。最高経営責任者(CEO)が退任し、経営体制への懸念が広がったマクドナルド株の下げも響いた。
 
前週末に発表された米中の経済指標が堅調だったことも投資家のリスク選好意欲を高めた。市場では「これまではディフェンシブ株の人気が高かったが、今後は景気敏感株が主導して上値をさらに伸ばすのではないか」と、一段の株高を期待する声が聞かれた。
 
セクター別では、エネルギーや半導体・半導体製造装置が上昇する一方で家庭用品・パーソナル用品や公益事業が下落した。
 
ナスダック総合株価指数は続伸し、連日で過去最高値を更新した。前週末比46.802ポイント(0.6%)高の8433.200で終えた。半導体株やIT(情報技術)関連銘柄が買われた。機関投資家が運用の参照にするS&P500種株価指数も連日で過去最高値を更新した。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
27,462.11+114.75
S&P500種
3,078.27+11.36
ナスダック
8,433.200+46.802
NY金(ドル/トロイオンス)
1,511.40−3.40
NY原油(ドル/バレル)
56.56+0.36
円・ドル
108.59 - 108.60+0.64
 
 

【シカゴ日本株先物概況】


シカゴ日経平均先物は続伸した。
12月物は前週末比190円高の2万3130円で、1日の大取終値を280円上回る水準で引けた。米株高が好感され日経平均先物にも買いが広がった。
米中貿易協議の進展期待や1日に発表された強い米雇用統計を受けて米景気先行きへの懸念が後退したことで、NYダウ工業株30種平均は約3カ月半ぶりに史上最高値を更新した。
この日の12月物高値は2万3180円、安値は2万2925円。
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
23130 ( +280 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
23140 ( +290 )
( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7369.69(+67.27)
FTSE100種総合株価指数は続伸。前週末の終値に比べ67.27ポイント高の7369.69となり、9月下旬以来、約1カ月ぶりの高値水準(終値ベース)で引けた。
前週末の米雇用統計が堅調となり、世界経済の景気後退入りの懸念が後退した。NYダウ工業株30種平均が史上最高値を更新するのを眺め、一段高となった。指数構成銘柄全体の約7割が上昇した。
米メディアの報道を受けて米中貿易協議の部分合意が月内に署名されるとの観測が広がり、協議の進展を期待した買いが欧州各国の株式市場で進んだ。通商問題に敏感な資源株と金融株が買われ相場をけん引した。
 
主な個別銘柄では、中国経済と関連の強い保険のプルーデンシャルや銀行のロイズ・バンキング・グループ、HSBCホールディングスの上げが目立った。総合ヘルスケアのNMCヘルスは5.7%高と大幅高だった。航空のインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は、スペインの航空会社エア・ヨーロッパ買収で合意したとの報道を材料に上げた。IAGは英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)を傘下に持つ。
 
半面、低調な10月の英建築業購買担当者景気指数を材料に住宅建設株が下落した。医薬品株や衣料小売株も売りに押された。ブックメーカー(賭け屋)のフラッター・エンターテイメントと保険のヒスコックスの下げが目立った。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 13136.28(+175.23)
ドイツ株式指数(DAX)は大幅続伸。終値は前週末と比べて175.23ポイント高の13136.28となり、終値ベースで2018年5月下旬以来、約1年5カ月ぶりの高値だった。
米メディアの報道を受けて米中貿易協議の部分合意が月内に署名されるとの観測が広がり、欧州株式市場で株高が進んだ。
米中貿易交渉の進展期待で自動車株などの輸出株を中心に買いが広がり、構成銘柄の9割が上昇した。ドイツ取引所や電力株など数銘柄が下落した。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5824.30(+62.41)
欧州の主要株式市場も総じて大幅上昇した。フランスの株価指数CAC40の終値は2007年10月下旬以来、12年ぶりの高値水準(終値ベース)で引けた。