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「狡猾さ」
「狡猾さ」

「狡猾さ」
 
NY市場で主要3指数はそろって上昇。
NYダウとS&P500は終値で最高値を更新した。
背景は米国と中国が既に発動した追加関税を段階的に撤廃するとの報道。
中国商務省の報道官が「両国がここ2週間の間に、貿易戦争の過程で発動した追加関税を段階的に撤廃することで合意した」とコメント。
これを好感してNYダウは一時300ドル上昇した場面もあった。
ただホワイトハウス内や外部の顧問から激しい反対論が出ていることも報じられ上昇幅は縮小した。
10年債利回りは一時1.973%と8月1日以来の水準に上昇。
終値はベースは1.91%水準。
金利上昇で株高という実証実験は世界で行われている印象だ。
消費者信用残高は9.1億ドル増と市場予想の150億ドル増加を下回って着地したが影響は限定的。
ドル円は109円台前半。
一時5カ月超ぶり高値の109.48円まで上昇した場面もあった。
恐怖と欲望指数は89→88→90に上昇。
 
 
木曜の日経平均は寄り付き20円安、大引け26円高とプラ転し日足陽線。
3日続伸となった。
「翌日のオプションSQを意識したのか大引けにかけて急速にプラス浮上。
ほぼ一日の高値圏で終えた」との見方だ。
大引け後の米メディアの報道。
「米中が段階的関税撤廃で合意した」。
225先物の夜間取引は一時は23600円台(日中取引の終値は23360円)まで上昇。
ドル円も109円台を回復する動きとなった。
一方では警戒感。
「日経平均の25日移動平均とのかい離率はプラス4%台。
ちょっと駆け上がれば第一次限界ラインの5%台。
東証1部の騰落レシオも134まで上昇。
対処の難しい週末」という見方だ。
東証1部の売買代金は2兆3894億円。
値上がり984銘柄、値下がり1070銘柄。
新高値159銘柄と減少したものの11日連続の3ケタ。
新安値7銘柄。
騰落レシオは134.39とやや上昇。
NTレシオは13.74倍。
25日線からは4.36%、75日線からは8.16%、200日線からは9.04%のプラスかい離。
25日線(22355円)から5%かい離で23472円。
200日線(21395円)から10%かい離で23534円。
常識論では10%かい離で限界というのが定説。
しかし200日線から10%プラかい離で加速の法則に期待したいところだ。
サイコロは10勝2敗で83.3%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲14.193% 。
買い方▲7.351%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲1.178%。
買い方▲13.434%。
空売り比率は40.9%と2日連続の40%台。
空売り規制なし銘柄の比率は5.7%。
Quick調査の11月1日時点の信用評価損率は▲12.09%。
4週ぶりの悪化だ。
11月1日時点の裁定売り残は1195億円減の1兆2491億円。
減少は8週連続。
当限は1245億円減の1兆660億円。
翌限以降は50億円増の1830億円。
同裁定買い残は1782億円減少の5550億円。
3週ぶりの減少。
当限は179億円減の5152億円。
翌限以降は1億円増の398億円。
日経HVは12.4、日経VIは14.33。
日経平均採用銘柄のPERは13.75倍。
EPSは1696円と急低下。
ソフトバンクの決算が1日遅れで効いてきた。
PER14倍で23744円。
PBRは1.15倍。
BPSは20287円。
シカゴ225先物終値は大証日中比170円高の23530円。
一時23600円台に乗せた場面もあった。
気学では「不時高、不時安を見せる日。逆行日」。
月曜は「転換日にして急変すること多し」。
ボリンジャーのプラス2σは23646円。
オプションSQの週末立冬の日。
「2・5・8」の法則では「23500円→23800円」のレンジに移行したとみる。
 
市場関係者の狡猾さはその詭弁的論法にあるのかも知れない。
「○○が△△であれば株安(あるいは株高)」という仮定論法。
条件付きだから条件が当てはまらなければそれが免罪符となる。
これが誤解と錯覚の大きな要素となっているような気がする。
仮定条件の責任にして自己の相場観の間違いは雲散霧消。
だから上がろうと下がろうと勝手に相場観が変化しても何の不自然さも感じさせない見事な技術。
「長期上昇基調だが、短期調整もあるかもしれない」も代表的な詭弁だろう。
9月の頃、ストボフォーラムで言ったこと。
「注意しましょう、警戒しましょうという市場関係者のコメントに注意しましょう」。
まさに市場関係者に「注意しましょう」が正解だった。
今は何に「注意しましょう」なのだろうか。
 
NYダウは184ドル高の27492ドルと反発。
NASDAQは24ポイント高の8434ポイント。
S&P500は8ポイント高の3065ポイントと続伸。
ダウ輸送株指数は61ポイント高の11091ポイント。
SOX指数は0.70%の上昇。
VIX指数は12.74。
225先物CME円建ては大証日中比170円高の23530円。
ドル建ては大証比日中比180円高の23540円。
大証夜間取引終値は日中比160円高の23520円。
ドル円は109.26円。
10年国債利回りは1.926%。
2年国債利回りは1.679%。
 
スケジュールを見てみると・・・
 
8日(金):オプションSQ、景気動向指数、米ミシガン大学消費者信頼感、中国貿易収支
週末:祝賀パレード、中国消費者物価・生産者物価、スペイン総選挙
11日(月):景気動向調査、中国「独身の日」
12日(火):マネーストック、独ZEW景況感
13日(水):国内企業物価指数、米消費者物価、財政収支
14日(木):7→9月GDP、「大嘗祭」(15日まで)、米生産者物価、自動車関税の発動期限、中国各種経済指標
15日(金):米小売売上高、輸出入物価、NY連銀製造業景況感、鉱工業生産
18日(月):対米証券投資、ファーウェイへの制裁処置の一部猶予期限
19日(火):米住宅着工件数
20日(水):貿易統計、訪日外客数
21日(木):全産業活動指数、フィラデルフィア連銀製造業景況感、CB景気先行指数、中古住宅販売
22日(金):消費者物価、G20外相会合(名古屋)、アナ雪の続編日米同時公開
25日(月):米シカゴ連銀全米活動指数、独IFO景況感
26日(火):企業向けサービス価格指数、米新築住宅販売、CB消費者信頼感、S&P住宅価格指数
27日(水):米7→9月GDP、ベージュブック、耐久財受注、個人所得
28日(木):商業動態統計、米感謝祭
29日(金):失業率、鉱工業生産、米ブラックフライデー
週末:中国製造業PMI
 
2000年以降11月の平均騰落率は68.42%
11月7日は天赦日。
 
【11月】(9勝5敗で勝率64.3%、2位)
 
1日(金)水星逆行、米雇用統計、ISM製造業
3日(日)米サマータイム終了
4日(月)文化の日の振替で休場
5日(火)「11月3連休明けは株高」の特異日、変化日
7日(木)天赦日、下げの特異日
8日(金)SQ
11日(月)COP25(チリ)、中国大規模セール「独身の日」、変化日
12日(火)満月、八專開始(〜21日)
14日(木)大嘗祭
15日(金)鬼宿日
16日(金)APEC首脳会議(チリ)
17日(土)ドバイ航空ショー
20日(水)水星順行、安倍首相の通算在職日数が歴代1位に
21日(木)大幅高の日
22日(金)G20外相会議(名古屋)、上げの日、変化日
23日(土)ローマ法王来日
27日(水)新月、変化日
28日(木)海王星順行、NY休場(感謝祭)
29日(金)ブラックフライデーでNY市場短縮位取引
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
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(兜町カタリスト櫻井)