兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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「愚鈍で勝つ」
「愚鈍で勝つ」
「愚鈍で勝つ」
 
前場の日経平均株価は59円21銭安の28639円05銭と6日ぶりの反落。
朝方は米国の追加経済対策による景気回復期待から上昇し28800円台回復。
ただその後は売りに押された。
「日経平均は前日までの5営業日で1600円超上昇しており、短期的な過熱感に対する警戒が強まっていた」との解釈。
東証1部の売買代金は1兆4587億円。
値上がり580銘柄、値下がり1505銘柄。
キャノン、国際帝石が上昇。ファナック。トヨタが下落。
 
「初天神」
 
羽織を着て天神さんへ初天神のお参りに行こうとする父親。
すると女房が「息子の金坊も連れて行ってくれ」という。
「あいつはアレ買ってくれ、コレ買ってくれとねだってうるさくてみっともないからからだめだ」。
金坊が帰ってきて「今日は何も買ってくれと言わないから連れて行ってくれ」とせがむ。
ダメだと言うが「連れて行け、連れて行ってくれ」と女房と金坊の大合唱が始まる。
父親は仕方なく金坊を連れて天神さんに出かける。
「今日、何か買ってくれとせがんだら、川に放り込むぞ。
川の中には河童がいてガリガリかじられてしまうぞ」。
なんて脅すが・・・。
「そんな架空の動物を信じているお父っさんは利口じゃない」と馬鹿にされる。
金坊「今日はいい子にしていて何も買ってくれとは言わない。
その褒美に何か買ってくれ」とせがみ始める。
水菓子屋でりんごを買ってくれとせがむ。
父親は「りんごは毒だ」と素通り。
次は株屋だ。
株屋の前で止まった金坊。
金坊があれこれといじる。
挙句の果てに「銭が欲しい。父ちゃんは設けられないからおいらが株を選ぶ」。
仕方がないので父親は金坊にETFを一つ買ってやった。
「ETFじゃ格好悪いや」と金坊。
次はの株屋の前で金坊が泣きわめく。
「儲けたいよう。銭が欲しいよう」。
仕方なくREITを買おうとすると「株がいい」とわめき出す。
父親は「個別株は危ないぞ」。
金坊は「そんなの嫌だ」。
「今度こそ株を買え」と凄む。
父親「だから連れて来たくなかったんだ」。
帰りの一杯の楽しみの銭でオプション取引でコールを買い込む。
親子でオプションのデイトレを始めるが、あまりにも面白いので、父親が夢中になって金坊にエンターキーを渡さない。
「こういうものは子供のする事ではない」と取り合わない。
金坊「こんな事なら、親父を連れて来るんじゃなかった」 。
 
証券界が賢げになってから株価は低迷してきたという気もする。
「切った張った」の世界から楽音チックな世界への転換。
「株屋」と蔑まされた存在から「直接金融の担い手」になったところから株屋は証券マンとなった。
それからはPERやPBR、ROE、EBITDAなどの横文字の世界の崇拝。
最近では「ESGだ、SDGsだ」。
学問チックな一見グローバルな世界に取り込まれている。
自国の市場の繁栄を考えたこういう風潮を素直に信じるところが東京のすごいところだろう。
でも・・・。
株式市場はある意味「鉄火場」。
これはぬぐいようがない。
行動心理学という分野は何となく確率されてきたが「投資心理学」を研究する人は少ない。
しかし、高邁になりすぎて書物だけに埋もれた世界では市場は繁栄しない。
「鉄火場」そして「欲望の集積場」。
ここを認識してから学問チックな議論をするべきではなかろうか。
活字や映像の中には真実はないと思う。
そういう意味では「愚かなれ」というのも大切だ。
「二等級・三等級で結構。
一見一流であっても人の気持ちがわからないと相場では勝てない」と言えるかも知れない。
 
朝早く来て夜遅くまでいる人間。
電話をすぐ取る人間。
そして電話で話すときはボソボソと小さな声。
周囲を気にして落ち着かない。
一昔前はこの挙動不審な証券マンはわかりやすい「ダマてん(無断売買)」の象徴だった。
今は昔の話。
そういえば・・・。
電話の天気予報に向かって一生懸命株式投信を勧めていた人間もいた。
 
スケジュールを見てみると・・・。
 
【1月】6勝4敗、(勝率60%、10位))
    気学では「諸株活況。押し目を待って買うべし。下旬急騰することあり」
 
14日(木):機械受注、国内企業物価指数、都心オフィス空室率、米輸出入物価、最も上昇しやすい日、変化日
15日(金):第三次産業活動指数、米生産者物価、NY連銀製造業景況感、鉱工業生産、ミシガン大学消費者信頼感
16日(土):大学入試共通テスト
18日(月):通常国会召集予定、変化日
19日(火):米対米証券投資、独ZEW景況感、株高の日L
20日(水):日銀金融政策決定会合、米大統領就任式、NAHB住宅価格指数、株安の日L
21日(木):貿易統計、黒田日銀総裁会見、米住宅着工、フィラデルフィア連銀製造業景況感、EC理事会
22日(金):消費者物価、米中古住宅販売
25日(月):首都圏マンション発売、独IFO景況感、株高の日L
26日(火):企業向けサービス価格指数、米FOMC、CS住宅価格指数、CB消費者信頼感、大幅安の日L
27日(水):パウエルFRB議長会見、耐久財受注
28日(木):米GDP速報値、変化日
29日(金):失業率、鉱工業生産、消費動向調査、米個人所得・消費、中古住宅販売契約、独GDP速報値、株高の日L
31日(金):中国PNI、1月製造業・非製造業PMI、水星逆行開始
 
 
 


(櫻井)。