横ばいもしくはやや弱含み
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横ばいもしくはやや弱含み |
週前半はS&P500の史上最高値更新や円安進行を好感して、日経平均も2万3000円台に乗せるなど上値追いの展開が続いた。
ただ、一定の到達感も出てきたことから、その後は伸び悩む動きも見られた。
FOMCでは大方予想通り利下げは実施され、パウエル議長の会見も市場に安心感をもたらした。一方、米中通商合意に対する不透明感が強まったことや、米国の経済指標が弱かったことなどから、後半にかけてはリスク回避の売りにも押された。
日経平均は週間では約50円の上昇。週足ではほぼ十字に近い形ではあるが、4週ぶりに陰線を形成した。
株高基調は依然として維持していますが上げ幅がかなり縮まったことで勢いはピークアウトしてきた感があります。今週の週足は高値圏で始値・終値が同水準となる十字足を示現。上ヒゲにあたる高値がちょうど2万3000円に届いたことでちょっとした達成感も出ています。株価水準的にひとまず良いところまで達したといえるでしょう。
来週の東京株式市場は4日立ち合い。横ばいもしくはやや弱含みを予想する。
海外は材料難となるなかで、国内は決算発表ラッシュとなる。6日のソフトバンクGや7日のトヨタの決算などが注目される。米中の通商合意に関して、期待を後退させるようなニュースも出てきたことから、やや不安定な地合いが続くだろう。
決算で好材料を出してきた銘柄が売りに押されるケースがいくつか散見されており、高値警戒感も意識されそう。
一方、今回の決算では弱い決算でも悪材料出尽くしの見方から買われる銘柄も多く見られる。個別の活況が引き続き期待できる点は下支え材料になることから、大きく売られることも考えづらい。2万3000円乗せでひと休みといった局面を想定している。
■テクニカル・ポイント(1日現在)
24016.21 ボリンジャー:+3σ(13週)
23856.98 ボリンジャー:+3σ(25日)
23337.82 ボリンジャー:+3σ(26週)
23300.40 ボリンジャー:+2σ(25日)
23216.37 ボリンジャー:+2σ(13週)
22877.02 6日移動平均線
22850.77 ★日経平均株価1日終値
22750.60 新値三本足陰転値
22743.81 ボリンジャー:+1σ(25日)
22733.16 均衡表転換線(日足)
22706.13 ボリンジャー:+2σ(26週)
22416.54 ボリンジャー:+1σ(13週)
22187.23 25日移動平均線
22142.22 均衡表基準線(日足)
22074.43 ボリンジャー:+1σ(26週)
21781.30 均衡表転換線(週足)
21698.33 均衡表雲上限(週足)
21630.64 ボリンジャー:-1σ(25日)
ローソク足は陽線を引いたが、ザラ場高値は5日線に届かず、買いに慎重な雰囲気を窺わせた。
一目均衡表で基準線と転換線がともに横ばいだったこともあり、目先のもみ合い継続が予想される。ボリンジャーバンドでは+1σと+2σの中間のやや下で引け、ザラ場では10月11日以来の+1σ割れとなる場面があってスピード調整色を強めた。
RSI(14日ベース)は87.38%(昨日85.17%)と過熱ゾーンにとどまっており、引き続き利益確定売りが出やすい地合いとなっている。