兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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上値の重い展開か

上値の重い展開か
 
Market Data
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【日経平均】
38073円98銭(▲128円39銭=0.34%)
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【TOPIX】
2713.46(△7.03=0.26%)
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【グロース250】
652.97(▲1.92=0.29%)
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【プライム売買高】17億0146万株(△647万株)
【売買代金】4兆5012億円(▲1960億円)
【値上がり銘柄数】1081(前日:466)
【値下がり銘柄数】519(前日:1130)
【新高値銘柄数】100(前日:63)
【新安値銘柄数】39(前日:23)
【25日騰落レシオ】101.59(前日:93.78)
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全般は方向感のない動きが続いている。今週末から来週初にかけて、企業の決算発表がピークとなるだけに、業績動向を確認しておくことが重要だろう。また、米国の金融政策に関しては、来週の消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいと考える投資家が多く、個別材料株物色が一段と強まりそうだ。
 
市場関係者の声を聞いても強気と弱気が入り乱れている状況で、しかもいずれも決定的な根拠に乏しい。それだけ先が見えにくい相場環境といえる。
ひとつ確かなことは、年初からの急騰を目の当たりに一時は「新NISA特需」を囃し今後も下値を切り上げる相場が続くというイメージがあったが、これは修正を余儀なくされたということ。一本調子とはいかないまでも「とりあえず4万円台固め」を経て、次のステージつまり年内5万円大台を目指すというシナリオは希薄化した。
ネット証券大手の話では、4月に入ってからNISAの口座数が今年に入って初めて減少に転じたという。決して悪い意味で言うのではなく、“夢から醒めた”というのが現在地なのかもしれない。実際問題、今は近くて遠い4万円大台ラインをいつ、どういう形で跨いで行くのか、ということが現実的な関心事となっている。
 
テクニカルの節目が意識されるかどうかが重要な場面で、75日線(3万8417円、9日時点、以下同じ)や5日線(3万8324円)を下回って終えており、印象は悪い。ローソク足では陰線を形成しており、安値は3万8072円まであった。流れが良くない中で週末を迎えるため、あすの上値は重いだろう。先週の安値は5月2日につけた3万7958円で、これを下回ることなく反転できるかが注目されるだろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(9日現在)
 
40024.47  ボリンジャー:+1σ(13週)
39963.60  均衡表雲上限(日足)
39430.60  ボリンジャー:+1σ(25日)
39312.29  ボリンジャー:+1σ(26週)
38998.46  13週移動平均線
38910.41  均衡表転換線(週足)
38715.14  均衡表基準線(日足)
38623.17  25日移動平均線
38417.00  75日移動平均線
38337.87  6日移動平均線
38229.50  均衡表雲下限(日足)
38206.92  均衡表転換線(日足)
 
38073.98  ★日経平均株価9日終値
 
37972.45  ボリンジャー:-1σ(13週)
37815.74  ボリンジャー:-1σ(25日)
37008.31  ボリンジャー:-2σ(25日)
36946.43  ボリンジャー:-2σ(13週)
36663.78  26週移動平均線
36646.57  均衡表基準線(週足)
36200.88  ボリンジャー:-3σ(25日)
35920.42  ボリンジャー:-3σ(13週)
34807.61  200日移動平均線
34015.26  ボリンジャー:-1σ(26週)


高値と安値も昨日の水準から切り下がり、右肩下がりの25日移動平均線やその下方で下向きに転じた5日線を割り込んで終了し、根強い売り圧力を確認する形となった。一方、一目均衡表は昨日の雲下限割れで三役逆転下の弱気形状が鮮明になったばかり。本日は株価が雲との下方乖離幅を拡大し、地合いは売り手優勢側へさらに傾いた模様だ。