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しっかりした展開か

しっかりした展開か
今週は、大幅高となった。日経平均は13日、14日と上昇したが、この両日は取引時間中の上値が重く、方向感に欠ける動きとなった。
しかし、注目された米10月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、米国の10年債利回りが大きく低下。これを受けた15日は半導体株などグロース株買いが盛り上がり、800円を超える上昇となって3万3000円や3万3500円を一気に上回った。16日は利食い売りに押されて下落したが、17日は売り先行から切り返す強い上昇。
週末値で3万3500円を上回った。日経平均は週間では3週続伸し、約1017円の上昇。週足では3週連続で陽線を形成した。
 
週明け20日の日経平均株価は、しっかりした展開か。
20日は、主要指標の発表が予定されておらず、手がかり材料難になることが予想されるものの、17日の日経平均株価は、前日比160円79銭高の3万3585円20銭と反発して取引を終え、9月15日の直近高値(3万3533円)を上抜いた。好地合いの継続が見込まれるなか、次のターゲットは7月3日に付けた年初来高値(3万3753円33銭、7/3)となるが、市場では「上値追いには戻り売りを吸収する必要があり、売買代金の膨らみがポイントになる」との声が聞かれた。
 
23日の木曜が日本と米国で休場となるため、やや手がけづらさも意識されそう。ただ、今週の日経平均が一気に3万3500円台まで上昇してきたことから、好材料があれば強く反応し、悪材料が出てきて下げたとしても、押し目買いが下値を支えるとみる。
 
米国で21日に出てくるFOMC議事録とエヌビディアの決算が注目される。議事録を確認して米国の長期金利が一段と低下すれば株式には資金が向かいやすくなるし、エヌビディアの決算反応が良ければリスク選好ムードが強まる展開も期待できる。
日経平均が年初来高値(3万3753円33銭、7/3)を更新できるようであれば、そのことも新たな買いを呼び込む要因となるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(17日現在)
 
34627.18  ボリンジャー:+3σ(13週)
34557.27  ボリンジャー:+3σ(26週)
34546.89  ボリンジャー:+3σ(25日)
33812.99  ボリンジャー:+2σ(13週)
33791.29  ボリンジャー:+2σ(26週)
33683.95  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
33585.20  ★日経平均株価17日終値
 
33063.08  6日移動平均線
33025.31  ボリンジャー:+1σ(26週)
32998.79  ボリンジャー:+1σ(13週)
32831.74  均衡表転換線(日足)
32821.02  ボリンジャー:+1σ(25日)
32494.66   新値三本足陰転値
32259.33  26週移動平均線
32184.60  13週移動平均線
32172.26  75日移動平均線
32130.28  均衡表基準線(週足)
32076.21  均衡表基準線(日足)
32060.99  均衡表雲上限(日足)
32050.90  均衡表転換線(週足)
31958.08  25日移動平均線
 
 
ローソク足は中陽線を描き、節目の3万3500円を超えて終了。上ヒゲは昨日高値に届かなかったが、下値は7営業日連続で切り上がり、買い意欲の強さを確認する形となった。株価下方では5日や25日、13週の移動平均線が上向きで推移し、上昇トレンド継続を示唆している。25日線との乖離率は5.09%(昨日4.73%)と再び5%を超えたが、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は97.47%と中立圏中央の100%を下回っているため、相場全体では過熱感は乏しいとみられる。