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堅調地合いが継続か

堅調地合いが継続か
2日の日経平均が続伸。終値は前日比263円高の2万2325円で、2月26日以来、約3カ月ぶりの高値となった。
米主要経済指標の改善や米株高を受けて買いが先行。新型コロナ第2波を予想して売り持ちしていたヘッジファンドなど、海外投資家による日本株の買い戻しも継続した。テクニカル的には過熱感が出ているが、売り方の買い戻しが止まらず好需給相場が続いている。
 
 
あす3日の日経平均株価では、堅調地合いが継続する可能性がある。
直近の指数連騰で過熱感が指摘されるが、好需給は変わらず、相場サポート要因として意識される。安値圏で売りポジションを構築した海外投資家の買い戻し観測は根強く、権利行使価格2万2500円のコール(買う権利)オプション売り手による先物ヘッジ買いも想定される。一部では、「リスクパリティ戦略をとるファンドの株式ウエート引き上げも期待される」とし、需給面で上げバイアスが掛かっているとの見方は少なくない。
 
大型、中小型問わず日本株に資金が向かいやすい環境が醸成されており、このような局面では押し目を作らず買いが続く可能性がある。
米株先物の下落を横目で見ながら上昇しているため、今晩の米国株が下げたとしてもある程度は織り込み済みであろう。米国株が下げなかった場合には、明日の日経平均は一気に2万2500円からその上をうかがう展開も期待できる。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
 
24204.49  ボリンジャー:+3σ(13週)
23727.93  ボリンジャー:+1σ(26週)
23003.91  ボリンジャー:+3σ(25日)
22656.29  ボリンジャー:+2σ(13週)
22565.14  均衡表雲上限(週足)
 
22325.61  ★日経平均株価2日終値
 
22170.69  ボリンジャー:+2σ(25日)
21812.10  6日移動平均線
21664.20  200日移動平均線
21499.31  均衡表雲下限(週足)
21435.85  26週移動平均線
21419.23  新値三本足陰転値
21368.39  均衡表転換線(日足)
21337.47  ボリンジャー:+1σ(25日)
21108.10  ボリンジャー:+1σ(13週)
20630.02  均衡表基準線(日足)
20504.25  25日移動平均線
 
 
日足の一目均衡表では転換線と基準線がともに上向きをキープし、終値がボリンジャーバンド(25日ベース)の+2σ上にとどまったため、上値拡張局面の継続が予想される。
上値めどでは、心理的な節目の22500円や週足一目均衡表の雲上限22565.13円が意識されよう。
 
一方、25日線との上方乖離率は8.88%(昨日8.27%)に拡大し、東証1部の騰落レシオ(25日平均)も150.78%(昨日136.89%)に急上昇し、短期的な反動安リスクが増している点に留意したい。