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反落247円安、コロナ拡大で内需関連に売り
東京株式(前引け)=反落247円安、コロナ拡大で内需関連に売り

13日午前の日経平均株価は反落した。前日比247円72銭安の2万8517円94銭で終えた。
前日に日経平均が先物主導で540円あまりの大幅高となった反動で目先利益確定売りが優勢となった。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が小幅ながらプラス圏で引けたものの、朝高後に値を消す展開で引け味は悪く、リスク選好ムードに乏しかった。東京市場もその流れを引き継ぐ形で半導体などハイテクセクターに売りがかさんでいる。
国内で新型コロナウイルスのオミクロン株感染拡大に対する警戒感も高まり内需株にも値を下げる銘柄が多い。一方で、原油価格の上昇を背景に資源関連株が買われたほか、鉄鋼株などバリュー株への投資資金流入が目立った。
 
インフレ抑制のため米連邦準備理事会(FRB)が早期の利上げと量的引き締め(QT)に向かうとみられるなか、グロース株への売りが目立った。キーエンスやエムスリーが下落した。
 
新型コロナウイルスの感染拡大で国内景気の回復期待が後退している。12日の新規感染者数は全国で1万3000人を超え、前の日の約2倍となった。JR東日本などの鉄道株や小売関連株に売りが広がった。
 
半面、足元の資源高や米長期金利の上昇によるバリュー(割安)株買いの流れを受けて総合商社株や素材関連株は上昇し、相場を支えた。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3783億円、売買高は5億7980万株だった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも反落した。東証1部の値下がり銘柄数は1553と約7割。値上がりは527銘柄、変わらずは105銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は精密機器、小売業、サービス業などが下落。上昇は鉄鋼、非鉄金属、パルプ・紙など。
 
個別では、前日に決算を発表したイオンは昨年来安値を更新した。レーザーテック、東京エレクトロンが軟調、キーエンスも売りに押された。安川電、東宝、セブン&アイ、ファーストリテイリングも値を下げている。オリンパス、任天堂なども売りに押された。イオンの下げも目立つ。ラクスが大幅安、MonotaROも下落した。
 
半面、トヨタ自動車がしっかり、スクリン、DOWA、日本製鉄、ジェイ エフ イー ホールディングスなども買われた。三菱商事も堅調。星和電機がストップ高となり、OSGも値を飛ばした。
 
 
東証2部株価指数は前日比37.74ポイント安の7578.37ポイントと反落した。
出来高は9190万株。値上がり銘柄数は150、値下がり銘柄数は213となった。
 
個別では、プレミアムウォーターホールディングス、Abalance、アサヒ衛陶、日本インシュレーション、エヌリンクスなど7銘柄が昨年来安値を更新。バイク王&カンパニー、ユニバンス、アゼアス、京葉瓦斯、コメ兵ホールディングスが売られた。
 
一方、上村工業、メタルアート、日本伸銅、中西製作所が昨年来高値を更新。川本産業、篠崎屋、加地テック、ネポン、宮入バルブ製作所が買われた。