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週末要因もあり、弱含みか

週末要因もあり、弱含みか
 
 
13日の日経平均株価は大幅に3日続落。終値は前日比699円安の2万7448円で、1月6日以来約4カ月ぶりの安値となった。
前日の米株急落や米長期金利上昇などを嫌気して朝から大きく売りが先行。ハイテク株中心に売りが止まらない状況に。その後もアジア株安や時間外取引の米株先物の上値の重さに押され下げ幅を拡大して行った。マザーズやジャスダックなど新興市場にも売りが波及しほぼ全面安商状となっている。
 
14日の日経平均株価は、大幅に3日続落した後だけに、手控えムードのなか、週末要因もあり、弱含みで推移しそう。きょうの安値(2万7385円)は昨年末(2万7444円、2020/12/30)の水準を下回っており、含み損を抱えた投資家の投げが加速する展開も想定される。米国できょうあすと重要な指標の発表が控えていることも、買いを手控える要因となる。仮に反発が見られたとしても、しばらくは不安定な地合いが続くだろう。
 
5月限株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)値算出日にあたることから、市場推定値が意識される場面も想定される。値幅の調整は入ったようだが、日柄も必要とみられ、さえない展開が続きそう。市場では、日経平均株価の下落率が2.49%に対し、TOPIX(東証株価指数)の下落率が1.54%にとどまったことから「先物市場でTOPIX買いの日経平均売りの裁定取引が組まれたのでは」との声も聞かれた。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
 
29267.64  13週移動平均線
29260.58  均衡表雲上限(日足)
29255.15  75日移動平均線
29245.22  25日移動平均線
29172.16  均衡表雲下限(日足)
28935.02  均衡表転換線(週足)
28796.96  均衡表基準線(日足)
28735.27  6日移動平均線
28661.37  ボリンジャー:-1σ(25日)
28607.99  ボリンジャー:-1σ(13週)
28535.22  均衡表転換線(日足)
28391.22  26週移動平均線
28077.51  ボリンジャー:-2σ(25日)
28070.06  均衡表基準線(週足)
27948.34  ボリンジャー:-2σ(13週)
27493.66  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
27448.01  ★日経平均株価13日終値
 
27288.69  ボリンジャー:-3σ(13週)
27131.57  ボリンジャー:-1σ(26週)
26337.66  200日移動平均線
25871.92  ボリンジャー:-2σ(26週)
24612.27  ボリンジャー:-3σ(26週)
23911.78  均衡表雲上限(週足)
21207.75  均衡表雲下限(週足)
 
ローソク足は昨日に続いて胴体の長い大陰線を引いて終了。5日線の下降角度が増したほか、25日線と75日線がデッドクロスを形成し、弱気相場入りを示唆した。一目均衡表では基準線と転換線が下降を継続し、遅行線も弱気シグナルを増大して地合い悪化を確認する形となった。
 
ただ、ボリンジャーバンドで終値が-3σを下回ったほか、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)が78.85%と売られ過ぎゾーンに突入。ストキャスティクスで%Kが2.74%、%Dが7.53%とほぼ下限に到達したこともあり、大勢弱気ながらも明日14日は短期的なリバウンドの可能性が出てきたもようだ。