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売り買い拮抗、短期的な戻りに期待
【市況】東証グロース(大引け)=売り買い拮抗、短期的な戻りに期待

 
東証グロース市場は年初来安値圏まで下落していたため、新興株の短期的な戻りに期待した個人投資家の買いが入った。米マイクロソフトが日本国内でデータセンターを拡充すると伝わったのを手掛かりに人工知能(AI)関連銘柄に資金が流入したのも支えとなった。
ただ、東証グロース市場250指数は徐々に上げ幅を縮めた。3月の米消費者物価指数(CPI)の発表を日本時間10日夜に控え、市場では「米連邦準備理事会(FRB)の年内の利下げ回数や時期に対する市場参加者の見方が割れており、相対的に株価の下落リスクが高いグロース市場銘柄には持ち高整理の売りが出やすい」との声が聞かれた。
 
グロースCore、グロース250は共に小動き。東証グロース市場250指数の終値は前日比0.82ポイント(0.12%)高の702.37だった。同指数は
 
 
グロース市場ではQPS研究所やアイスペースが上昇した。一方、イタミアートやカウリスは下落した。
 
値上がり銘柄数253、値下がり銘柄数262と、売り買いが拮抗した。
 
 個別ではデータセクション、Welby、トラース・オン・プロダクト、プラッツがストップ高。ASJは一時ストップ高と値を飛ばした。Sharing Innovations、リアルゲイト、日本スキー場開発、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ、エヌ・ピー・シーなど12銘柄は年初来高値を更新。Laboro.AI、オンデック、QPS研究所、FIXER、モンスターラボホールディングスは値上がり率上位に買われた。
 
一方、サインド、ヌーラボ、トランザクション・メディア・ネットワークス、エコナビスタ、ナルネットコミュニケーションズなど8銘柄が年初来安値を更新。クオリプス、キャスター、シェアリングテクノロジー、海帆、ENECHANGEが売られた。