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小幅続伸、米株高で心理改善も利益確定売りで上値重い 
東京株式(前引け)=小幅続伸、米株高で心理改善も利益確定売りで上値重い 
11日午前の日経平均株価は小幅に続伸した。
前週末に比べ10円12銭高い2万2821円20銭で終えた。
前週末の米国株市場でNYダウが過去最高値を更新したことなどを受けリスク選好ムードとなり、日経平均は高く始まった。
注目された11月の米雇用統計が予想以上の結果だったため、日経平均は寄り付き直後に前週末に比べ89円高の2万2900円まで上げた。
買い一巡後は利益確定売りも出たが、根強い企業業績の拡大を期待した押し目買いに支えられた。
 
KDDIやTDKといった日経平均への寄与度が大きい値がさ株の上昇が相場を下支えした。前週末までの2営業日で日経平均が累計で634円上げていたため、上値の重さが意識されるにつれてひとまず利益確定売りを出す投資家も目立った。東エレクなど半導体関連はさえなかった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ反落した。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1302億円、売買高は7億2264万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は943と、全体の46%にとどまった。値下がりは994、変わらずは109だった。

個別では、任天堂がしっかり、三井住友FGなどメガバンクも買い優勢やSOMPOが上昇し、新日鉄住金や富士フイルム、第一三共が堅調だった。ソースネクストが値を飛ばし、鳥貴族、メディカルシステムネットワークも値を飛ばした。
 
半面、リニア中央新幹線の関連工事を巡り東京地検特捜部による家宅捜索を受けた大林組は8%安で午前の取引を終えた。三菱商や住友商、三井物が下げた。三菱電やスズキが下落し、NTTドコモや関西電が安い。東京エレクトロンが軟調、キーエンスも値を下げた。田淵電機が大幅安、三井ハイテックの下げも目立つ。
 
 
東証2部株価指数は前週末比29.11ポイント高の7035.12ポイントと3日続伸。
値上がり銘柄数は289、値下がり銘柄数は151となった。
 
個別では、第一カッター興業、工藤建設、SYSKEN、TTK、福留ハムなど27銘柄が年初来高値を更新。オーミケンシ、ケミプロ化成、宮入バルブ製作所、三精テクノロジーズ、アルトナーはが買われた。
 
 一方、ジオスターが年初来安値を更新。クロスプラス、ミロク、オーウイル、インスペック、JESCOホールディングスが売られた。