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223円高 続伸、米株高、円安を好感
東京株式(前引け)=223円高 続伸、米株高、円安を好感

18日午前の日経平均株価は続伸し、午前の終値は前日比223円84銭高の2万2921円20銭だった
取引時間中では、6月13日(高値2万2993円26銭)以来約1カ月ぶりの高値水準となる。東証株価指数(TOPIX)は12.97ポイント高の1758.02と、ともに続伸した。
 
朝方は、17日の米国株高や円安・ドル高進行を好感し、買い優勢で始まった。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が上院の議会証言で「緩やかに利上げを行うことが適切」と述べ、過度な利上げ対する警戒感が後退し、日本株の支援材料につながった。
株価指数先物買いを交え、一時2万2949円32銭(前日比251円96銭高)まで上昇する場面があった。
その後は上げ一服商状ながら、前引けにかけて高値圏で推移した。時間外取引の米株価指数先物や中国・上海総合指数の上昇も支えとなった。
 
市場では「日経平均で2万3000円より上の水準では売り圧力が増える」との観測が多く、警戒された。「米中貿易紛争の激化を嫌気して売っていた市場参加者の買い戻しが一巡し、上昇の勢いが弱まっている」との指摘もあった。
 
東証1部の出来高は5億9593万株、売買代金は1兆1077億円。騰落銘柄数は値上がり1627銘柄、値下がり417銘柄、変わらず57銘柄。
 
業種別株価指数(33業種)は、石油・石炭製品、ゴム製品、水産・農林業の上昇が目立った。下落は鉱業、その他製品、食料品など。
 
個別では、ソフトバンクグループ、トヨタ自動車などが上昇、ファーストリテイリンも大きく買われた。太陽誘電や村田製も高い。新インフルエンザ治療薬の臨床試験で有効な結果が得られたと発表した塩野義が上昇している。東エレクやアドテスト、スクリンも上げた。
エスケイジャパンがストップ高、ライクベクトルなども値を飛ばした。
 
一方、任天堂や東海カが下げた。受動喫煙対策法の成立を受けてJTが安い。既存店売上高が低調と受け止められたイオンファンが大幅安だった。
Olympicグループが利食われ、石原産業、インターアクションなども大幅安。クリエイト・レストランツ・ホールディングスも売られた
 
東証2部株価指数は前日比5.36ポイント安の7358.55ポイントと3日ぶり反落した。
出来高4183万株。値上がり銘柄数は284、値下がり銘柄数は120となった。
 
個別では、西川ゴム工業、瀧上工業、ニッセイ、神鋼環境ソリューション、松尾電機など8銘柄が年初来安値を更新。三光合成、プロパティエージェント、サイバーステップ、ショーエイコーポレーション、東京ボード工業が売られた。
 
一方、アイケイ、あじかん、日本ギア工業、日本モーゲージサービスが年初来高値を更新。カンロ、ファステップス、リミックスポイント、ビート・ホールディングス・リミテッ、スマートバリューが買われた。