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来週も堅調展開か。

来週も堅調展開か。
 
15日の日経平均株価は6日ぶりに反落。終値は前日比179円安の2万8519円だった。
序盤は米国の経済対策の規模を好感して120円ほど上昇したが、買い一巡後は高値警戒感や週末ということもあって伸び悩み。10時以降はマイナス圏で定着してしまった。一部半導体関連株は賑わっていたが、上値2万9000円の心理的なカベを前に、全体はいったん過熱感を冷ます方向にあるだろう
 
今週は堅調展開となった。日経平均は年始の第1週後半に急伸した流れを引き継いで、上値を追う流れが強まった。2万8000円台が定着すると、節目の2万8500円もあっさり突破して、一時2万9000円に接近。需要が旺盛との見方が強まった半導体株が急伸し、電子部品などハイテク全般にも買いが波及した。
日経平均は今週も上げて3週連続高。週を通しては強い基調が続いた。
日経平均は週間では約380円の上昇となり、週足では3週連続で陽線を形成した。一方、大型株優位の地合いとなったことから、マザーズ指数は下落した。
 
 
さて、来週も堅調展開か。
高値警戒感はくすぶるが、月後半からは3月決算企業の業績発表が多く出てくることから、売り急ぎは抑制されるだろう。
20日の米大統領就任式はかく乱要因。
イベント前後の米国株の動向には注意を払う必要がある。ただし、今週の日本株は、米国でグロース株が売られても国内ハイテク株は買われるなど、良い意味で米国株と距離が置けていた。外部要因から売りが出てきても、押し目を待っていた投資家からの買いが下値を支えるだろう。悪材料には耐性を示し、好材料には強く反応することで、リスクオンの地合いが続くと予想する。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
 
30952.37  ボリンジャー:+3σ(13週)
30418.13  ボリンジャー:+3σ(26週)
29334.99  ボリンジャー:+2σ(13週)
29209.65  ボリンジャー:+3σ(25日)
28536.86  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
28519.18  ★日経平均株価15日終値
 
28463.68  ボリンジャー:+2σ(26週)
28244.59  6日移動平均線
28139.03   新値三本足陰転値
27990.86  均衡表転換線(日足)
27864.07  ボリンジャー:+1σ(25日)
27717.61  ボリンジャー:+1σ(13週)
27653.31  均衡表基準線(日足)
27202.56  均衡表転換線(週足)
27191.27  25日移動平均線
26518.48  ボリンジャー:-1σ(25日)
26509.22  ボリンジャー:+1σ(26週)
26100.23  13週移動平均線
 
ローソク足は陰線を引いたが、下ヒゲは昨日安値までには届かず底堅さも窺えた。25日線との上方乖離率は4.88%(昨日5.86%)と買われ過ぎの目安となる5%を下回って過熱感がやや後退した格好。
 
ただ、RSI(14日ベース)は79.33%と80%付近にとどまっており、14日までの5連騰を受けたスピード調整リスクが残っている点に留意したい。