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落ち着きどころ探る展開か。

落ち着きどころ探る展開か。
 
今週は、軟調展開となった。年始から米国でダウ平均とS&P500が史上最高値を更新したことを好感して、大発会の日経平均は500円を超える上昇。しかし、米国の長期金利上昇への警戒が強まり、6日には800円を超える下落となった。新型コロナウイルスの感染が拡大し、沖縄、広島、山口で「まん延防止等重点措置」が適用されると伝わったことも強い売り材料となった。
物色では金利上昇が強く意識される中、バリュー優位、グロース劣位の様相が強まった。
日経平均は週間では約313円の下落となり、週足では3週ぶりに陰線を形成した。TOPIXは小幅ながら上昇。マザーズ指数が10%を超える下落となった。
 
 
来週(11−14日)の東京株式市場は、落ち着きどころ探る展開か。
月曜が休場で立ち合いは4日。
2022年早々から荒い値動きとなったため、米国の株式や長期金利の動向に神経質となる状況が続くだろう。
米国で5日に公表された12月開催分のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録により、FRB(米連邦準備制度理事会)の出口戦略が加速するとの見方に市場が大きく傾いた。国内での新型コロナウイルス感染が急速に広がり始めたことも嫌気され、日経平均株価は6日に844円安に沈むと、7日も買い一巡後に値を消すさえない展開だった。
ただ、待機資金は残るとみられ、3連休明けの来週のマーケットは徐々に平静を取り戻す可能性がある。
 
この先、感染者数が急増する地域が増えるようだと、ニュースのヘッドラインなどで指数が崩れる場面が増える恐れがあるあろう。今週弱かったグロース株に関しては、まだしばらくは不安定な値動きが続くと思われる。物色の柱が見えづらい中で、短気勝負と割り切った資金が決算銘柄に集中することになるだろう。
 
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(7日現在)
 
28937.13  75日移動平均線
28888.54  13週移動平均線
28883.16  6日移動平均線
28875.30  均衡表基準線(週足)
28840.93  均衡表転換線(日足)
28814.26  200日移動平均線
28774.77  均衡表転換線(週足)
28749.95  均衡表雲上限(週足)
28738.86  均衡表雲下限(日足)
28689.08  26週移動平均線
28599.11  25日移動平均線
28488.39  均衡表基準線(日足)
 
28478.56  ★日経平均株価7日終値
 
28401.50  ボリンジャー:-1σ(13週)
28207.84  ボリンジャー:-1σ(25日)
27914.46  ボリンジャー:-2σ(13週)
27816.57  ボリンジャー:-2σ(25日)
27775.41  ボリンジャー:-1σ(26週)
27427.42  ボリンジャー:-3σ(13週)
27425.30  ボリンジャー:-3σ(25日)
26861.74  ボリンジャー:-2σ(26週)
26212.26  均衡表雲下限(週足)
 
ローソク足は陰線を描き、終値は連日の25日移動平均線割れ。一目均衡表では、終値が雲下にとどまり、転換線は下向きで25日線や5日線の下降と合わせて短期的な売り圧力の強さを窺わせている。本日の上ヒゲが200日線に届かなかったこともあり、緩やかに下降する200日線を上値抵抗線とする調整局面入りリスクが意識される。