兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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上値が重い展開
【オープニングコメント】
上値が重い展開
18日の日経平均株価は外部環境の落ち着きを好感して買い優勢の展開を予想する。
上昇週の週末で利益確定売りも出てきやすいことから、上値が重い展開となりそうだ。
日経平均株価の予想レンジは、2万2300円-2万2600円
 
17日のNYダウ工業株30種平均は小幅に反発し、前日比23ドル高の2万7025ドルとほぼ1カ月ぶりの高値で終えた。主要企業の7〜9月期決算を受け、米中貿易摩擦の影響が及びやすい機械など景気敏感株も含めて業績の改善期待が広がった。ナスダック総合株価指数も上昇した。
 
東京株式市場は、手掛かり材料難のなか、週末要因もあり、手じまい売りが優勢となる場面もありそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の半ば(17日終値は108円83-84銭)、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の後半(同120円55-59銭)で推移している。対ドルでやや円高方向にあり、警戒する動きが強まることも想定される。
日本時間の午前11時には、中国で9月工業生産や小売売上高、7-9月期GDP(国内総生産)などの発表が予定されていることから、模様眺めムードが広がりそうだ。
 
月末にかけ発表が本格化する国内企業の2019年4〜9月期決算を見極めたいとの雰囲気もある。英国の欧州連合(EU)離脱問題を巡る警戒感は引き続きくすぶっており、日経平均の上値は前日を100円程度上回る2万2550円程度との見方があった。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、17日の大阪取引所終値比60円高の2万2520円だった。
 
EU離脱問題を巡り、ジョンソン英首相とEUは17日に離脱協定案の修正で合意した。ひとまず、安心材料だが、協定案が19日に予定される英議会で承認されるかどうかは不透明だ。なお月末に合意なき離脱となる可能性があり、投資家の警戒は消えないだろう。
 
寄り付き前に総務省が9月の全国消費者物価指数(CPI)、財務省が対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)をそれぞれ発表する。ワシントンホテルが東証2部と名証2部、浜木綿がジャスダックと名証2部に上場する。
 
 
【好材料銘柄】
 
■山田債権回収管理総合事務所 <4351>
株主優待制度を新設。毎年12月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、一律クオカード1000円分を贈呈する。
 
■リブセンス<6054>
成功報酬型賃貸情報サイト「DOOR賃貸」をキャリアインデックス <6538> に売却。19年12月期第4四半期に売却益17.5億円を特別利益に計上する。
 
■中村超硬<6166>
科学技術振興機構(JST)の委託を受け取り組んできた開発課題「ゼオライトナノ粒子の製造技術の確立」がJSTから成功と認定された。ゼオライトナノ粒子の早期事業化を目指す。
 
■ネットワンシステムズ<7518>
上期経常を40%上方修正・8期ぶり最高益更新へ。
 
■プレミアムウォーターホールディングス<2588>
9月の宅配水事業の新規契約件数は前月比59.7%増の5万4790件。
 
■Ubicomホールディングス<3937>
米国IT先端企業を投資対象とするファンドへ出資。
 
■ニーズウェル<3992>
RPAソリューション「WinActor」とAI-OCR「DX Suite」の連携ソリューションを国内大手不動産会社に導入。帳票の読取りや入力業務を自動化。
 
■メドレックス<4586>
マイクロニードル及びマイクロニードルアレイに関する米国特許査定の通知を受領。
 
■Gunosy<6047>
「AbemaTV」とパートナーシップを締結。ニュース配信アプリ「グノシー」でAbemaTVのコンテンツの一部を配信開始。
 
■キャリアインデックス<6538>
リブセンス <6054> から成功報酬型賃貸情報サイト「DOOR賃貸」事業を譲受。取得価額は17.5億円。
 

【主な経済指標・スケジュール】

【国内】
18(金)
9月消費者物価指数(8:30)
 
【海外】
中国7-9月期GDP(11:00)
中国9月固定資産投資(11:00)
中国9月鉱工業生産(11:00)
中国9月小売売上高(11:00)
米9月景気先行総合指数(23:00)
《米決算発表》
アメリカン・エキスプレス、コカ・コーラ
 
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。