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堅調な展開か

堅調な展開か
15日の日経平均株価は、前日比823円77銭高の3万3519円70銭と大幅に3日続伸して取引を終了。値上がり幅は6日の758円59銭を超え今年最大で、3万3500円台となるのは9月15日(3万3533円)以来、2カ月ぶり。
半導体株買いが盛り上がっており、アドバンテストが7.5%高。東京エレクトロン、ディスコ、ルネサス、信越化学などが大幅高となった。三井不動産や三菱地所など不動産株も米金利低下を好感して強い上昇。好材料が多かった出光興産が18.3%高と人気化し、年初来高値を更新した。ベネフィットワンとの資本業務提携を発表したエムスリーが買いを集め、TOBの対象となったベネフィットワンはストップ高比例配分。TOBに応募することを表明した親会社のパソナGもストップ高比例配分となった。非上場化を検討しているとの観測が伝わったツルハが急騰しており、ドラッグストア再編の思惑からクスリのアオキやウエルシアなど同業にも資金が向かった。
 
 
16日の日経平均株価は、堅調な展開が続きそうだ。
手がかり材料には乏しいものの、日経平均株価が終値ベースで心理的なフシ目の3万3000円を大きく超えたことで、投資家心理の好転が見込まれる。市場では「9月15日の3万3533円や、7月3日の年初来高値3万3753円を意識する展開が期待される」との声が聞かれた。一方、直近3日間で950円を超える上昇をみせていることから、短期的な過熱感が警戒され、好業績銘柄への個別物色となる場面も想定されるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
 
34596.57  ボリンジャー:+3σ(13週)
34541.94  ボリンジャー:+3σ(26週)
34087.18  ボリンジャー:+3σ(25日)
33790.90  ボリンジャー:+2σ(13週)
33780.23  ボリンジャー:+2σ(26週)
 
33519.70  ★日経平均株価15日終値
 
33343.10  ボリンジャー:+2σ(25日)
33018.52  ボリンジャー:+1σ(26週)
32985.23  ボリンジャー:+1σ(13週)
32717.44  均衡表転換線(日足)
32696.97  6日移動平均線
32599.02  ボリンジャー:+1σ(25日)
32256.81  26週移動平均線
32179.56  13週移動平均線
32157.89  75日移動平均線
32130.28  均衡表基準線(週足)
32060.99  均衡表雲上限(日足)
32047.41  均衡表基準線(日足)
32022.10  均衡表転換線(週足)
 
 
ローソク足はマドを空けて5日移動平均線を上放れ、上下ともにヒゲの短い大陽線を描き、強い買い気を窺わせた。直近3日の上げ幅は合計951.59円と大きく、25日線との乖離率は5.23%と買われ過ぎラインの5%を超えたため、短期急騰による反動安リスクが意識される。一方、13週線比では4.16%高にとどまり、25日線や13週、52週線など主要な移動平均線は軒並み上向きのため、大勢では強気相場の継続が期待できよう。