兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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毎日コラム
【知って得】日経マーケット面で流れを読むには

日経新聞は仕事に欠かせない存在である人も多いでしょう。 
株取引にも大変役立つので、是非参考にしましょう。 

前日のニュースが載っているのが新聞の朝刊。 
株価が上昇した時には強気の記事が増え、下落した時には弱気のコメントばかりというマーケット完全連動型であることは困ったところですが、重要なのは、記事やコメントではなくデータです。 
無味乾燥なデータの羅列の中に真実があるのです。 

例えば、誰もが強気になっていた2018年1月、日経平均2万4000円の日。 
東証1部の時価総額は700兆円を超えていました。 
これは名目GDP480兆円の約1.45倍。 
世界的な法則では「名目GDPの1.5倍を越えて株価は上昇しない」ですから、当然警戒すべきだったのです。 
解説はありませんでしたが、数字がそれを物語っていました。
 

こうした数字の囁きを自分で感じることができれば、日経新聞はそれこそ「情報の宝庫」なのです。 

相場で重要なことの1つは定点観測です。 
面倒くさいことですが、このことなくして相場観はなかなか育成されません。 
日々数字を見ることで肌が感じてきます。「アレ?」という違和感こそが重要なのです。 
株式投資で重要なのは「ケア」あるいは「注意」。
それぞれの指標や動きを気に掛けること。 
株価材料は、平等に目の前を通り過ぎています。
気付くか気付かないかの差は大きいです。 

最後に、証券マンなり立てのころに、先輩に「見ておけ」と言われた数値を並べておきます。 
まずはこれらを追ってみてください。 

・新高値銘柄数(100を超えると期待):新安値銘柄数(100を超えると警戒) 
・騰落レシオ(70%を割れたら買いゾーン、150%を超えたら警戒ゾーン) 
・日経平均Y(20を超えてくると警戒) 
・日経平均採用銘柄PER(アベノミクス以降は13倍〜16倍のレンジ) 
・空売り比率(40を超えると相場低迷、割れると上昇基調) 
・信用評価損率(木曜日:通常はマイナス10%程度、プラスになると相場反転) 
・裁定残(毎週木曜:買い残の限界は6兆円、売り残は3000億円を割れると相場反転
) 


【株式名言】 
上り坂の悪材料は買い、下り坂の好材料は売り
 


NY株/欧州株概況
322ドル高と続伸、FRB議長発言で安心
【市況】322ドル高と続伸、FRB議長発言で安心

2日のNYダウ工業株30種平均は続伸し、前日比322ドル37セント(0.85%)高の3万8225ドル66セントで終えた。   パウエル議長は記者会見で、次の政策金利の変更が「引き上げになる可能性は低い」と述べた。市場では事前に「年内の利下げ観測を排除したり、利上げを示唆したりするのではないかという恐怖があった」が、パウエル氏の発言で過度な懸念が和らぎ、この日も前日に続き幅広い銘柄が買われた。   市場では、パウエル議長の会見が想定ほどタカ派的ではなかったとの声が多い。2日の米債券市場で長期金利は4.5%台後半と前...

毎日コラム
良い株を安く買って長く持つ

人に言われるまでもなく 「良い株を」「安く買って」「長く持つ」この法則は正しいもの。
ただ実践できるかというと、話は別だろう。

「良い株」は、比較的見付けやすいと思う。
業績の良い会社、新製品に期待ができる会社など、業績数字、NEWSなどからも見付けやすいものだ。
しかし「安く買う」ことはどうだろうか。
株が暴落した時が、「安く買う」絶好のタイミングに見える。
しかし、そんな先行き不安な時に、あえて株を買えるかというと、大抵の方は二の足を踏むはず。
「まだ下がるんじゃないか」という懸念が出てきて、安く買うことは、なかなかむずかしい。
 

そして「長く持つ」こともできるだろうか。
安く買った株が上がってきたら、「予想通り」と喜ぶものの、「まだまだ上がる」とためらい、なかなか売れないものだ。

それに下がってきて安く買えたのだったら、株価が上がるのは大分先のことかもしれない。

買った株が下がってしまって上がらないから仕方なく長く持つことを「塩漬け」と言うが、信念を持って儲かっている株を持ち続けるのも難しいことだ。

他にも「下がっている銘柄の底入れ反転を確認してから買う」という「上手な買い方」談義をよく見るが、その「底入れの確認」というのがまた至難のワザなのだ。
長く株を見続けていても、なかなか見抜けられない。

だからこそ、「長く持ちたくなる」「良い株」をmy株としてウォッチし続けておいて、上がりはじめた時に買うのが現実的だろう

後になってみれば、きっと「安く買えたな」と思えるだろう。

【株式名言】
行き過ぎもまた相場


株ちゃんの明日読み
堅調展開か

堅調展開か

  Market Data -------------------------------------------- 【日経平均】 38236円07銭(▲37円98銭=0.10%) -------------------------------------------- 【TOPIX】 2728.53(▲0.87=0.03%) -------------------------------------------- 【グロース250】 642.96(▲3.29=0.51%) ---------------------------------...

相場概況(大引け)
37円安と続落、朝安後下げ渋る
東京株式(大引け)=37円安と続落、朝安後下げ渋る

【大引け概況】 2日の日経平均株価は続落し、終値は前日比37円98銭(0.10%)安の3万8236円07銭だった。   本日のマーケット動画 時間:00:01:37 容量:19.42M   ▼音声 VOICEVOX Nemo 過去のマーケット動画はこちら   朝方は急激な円高に振れたことを受け、リスク回避ムードのなか売り優勢でスタート。しかし、その後はハイテクセクターなどを中心に押し目買いの動きが顕在化した。注目されたFOMCは事前の予想通り6会合連続の政策金利据え置きを決め、これと合...

東証スタンダード(大引け)
売り買い拮抗、4連休を前に様子見
【市況】東証スタンダード市場(大引け)=売り買い拮抗、4連休を前に様子見

  東証スタンダード市場は3日からの4連休を前に積極的な買いへの動意が薄く閑散な取引となった。スタンダードTOP20は続落。出来高3億8467万株。 値上がり銘柄数686、値下がり銘柄数687と、売り買いが拮抗した。   個別では、ヤマト・インダストリー、フォーバル・リアルストレートがストップ高。アクシーズ、藤田エンジニアリング、システム・ロケーション、CDG、イーサポートリンクなど32銘柄は年初来高値を更新。セイヒョー、ポラリス・ホールディングス、日邦産業、トレイダーズホールディングス、ジーダットが買われた。   一方、秋川牧園、ケ...

東証グロース(大引け)
売り買い拮抗、新興株の買い控え
【市況】東証グロース(大引け)=売り買い拮抗、新興株の買い控え

  東証グロース市場は大型連休前で動きにくく、東京株式市場全般が小動きに終始。グロース市場も小甘い展開となった。この日はグロース市場でもプライム市場同様に押し目買いが見られたが、売買代金は880億円と少なかった。「決算を受けて買われる銘柄もあったが、市場全体を押し上げる力はなかった」という。 日本が祝日となる3日には4月の米雇用統計が発表される。3月の同統計発表後は、米利下げが後ずれするとの見方から米長期金利が上昇した経緯があるだけに金利上昇が逆風となる新興株の買い控えにつながった。   東証グロース市場250指数は続落した。終値は前日比3.29ポイン...

東証スタンダード(前場)
値下がり優勢、売り買いが交錯
【市況】東証スタンダード(前引け)=値下がり優勢、売り買いが交錯

  東証スタンダード市場は、円高警戒などによりマイナス圏で寄り付いたが、米利上げ警戒の後退などから買い安心感が広がり、売り買いが交錯している。 スタンダードTOP20は続落。出来高2億7069万株。 値上がり銘柄数605、値下がり銘柄数702と、値下がりが優勢だった。   個別では、フォーバル・リアルストレートがストップ高。藤田エンジニアリング、イーサポートリンク、北海道コカ・コーラボトリング、セイヒョー、日華化学など18銘柄は年初来高値を更新。日本パワーファスニング、ヤマト・インダストリー、ポラリス・ホールディングス、京福電気鉄道、平山ホールディ...

相場概況(前引け)
25円高と反発、朝安後に押し目買いで切り返す
東京株式(前引け)=25円高と反発、朝安後に押し目買いで切り返す

  2日午前の日経平均株価は反発し、午前終値は前日比25円66銭(0.07%)高の3万8299円71銭だった。 朝方は為替の急速な円高などを受けリスクオフの地合いだったが、その後は円安方向に押し戻されたことで過度な不安心理が後退し、日経平均も下げ渋る展開となった。前場取引終盤に一段と押し目買いの動きが活発化し下げ幅を縮小、前引け時点では小幅ながら上昇に転じている。半導体主力株の一角で買いが優勢となり全体相場を牽引、商社株や不動産株などにも買われる銘柄が多く市場センチメント改善につながった。   1日の米株式市場でナスダック総合株価指数、主要な半導体銘柄...

東証グロース(前場)
値下がり優勢、米ハイテク株の下落を受け
【市況】東証グロース(前引け)=値下がり優勢、米ハイテク株の下落を受け

  東証グロース市場は、1日の米株式市場でのハイテク株の下落を受けて新興株にも売りが波及した。国内ではあすから大型連休の後半を迎えることもあって持ち高整理の売りも出やすかった。 東証グロース市場250指数の前引けは前日比2.65ポイント(0.41%)安の643.60だった。グロースCoreも値を下げた。 東証グロース市場250指数は上昇する場面もあった。米国の金融引き締めへの過度な懸念が薄れて1日の米長期金利は低下した。国内の長期金利も低下する場面があり、高成長期待のグロース市場銘柄の割高感が薄れたのが支えになった。   グロース市場ではQPS研究...